“しゅんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュンコウ
語句割合
竣工62.9%
竣功14.3%
春光8.6%
春好2.9%
春江2.9%
春耕2.9%
春郊2.9%
春鴻2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シナノ? すると、あの六万何千トンかあったやつかね。太平洋戦争中に竣工しゅんこうして、館山たてやまを出て東京湾口わんこうから外に出たと思ったら、すぐ魚雷ぎょらい攻撃を
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まだ竣功しゅんこうしないうちにアメリカ軍の William Moultrie(一七三一—一八〇五)大佐がここに立てこもってイギリス軍を防いだので、その名が付せられた。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
かみさまも、このはなをつつむには、特別上等とくべつじょうとうんだやわらかな春光しゅんこうをつかっていらっしゃるとしかおもえない。そのうえ、またこのがすばらしい。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
天明年代の役者絵は春章の門人春好しゅんこう春英しゅんえいの手に成り、またこの時代より近世浮世絵史上の最大画家と称せらるる鳥居清長の嶄然ざんぜんとして頭角をあらわすあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
安永天明間の名手勝川春章の流派はその門人春好しゅんこう(文政十年歿)春英(文政二年歿)らを過ぎ、春亭しゅんてい(文政三年歿)春扇しゅんせん(二代春好)に至りて衰滅せり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
春江しゅんこうの景色に併せて描いた風俗画だナと思って、また段〻にともしびを移して左の方へ行くと、江岸がなだらになって川柳が扶疎ふそとしており、雑樹ぞうきがもさもさとなっているその末には蘆荻ろてきが茂っている。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
袁随園えんずいえんの全集には料理の法を論じた食単なるものがある。明治初年西田春耕しゅんこうと云う文人画家は嗜口小史しこうしょうしを著して当時知名の士の嗜み食うものを説明した。いずれも当時文化の爛熟を思わしむるに足る。
砂糖 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
過日絮談じょだんの折にお話したごとく某々氏瓢酒ひょうしゅ野蔬やそ春郊しゅんこう漫歩まんぽの半日をたのしもうと好晴の日に出掛でかける、貴居ききょはすでに都外故そのせつたずねしてご誘引ゆういんする
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春鴻しゅんこうの去るが如く、春燕しゅんえんの来るが如く、参勤さんきん交代の制によりて、江戸とその領地との間を去来したるの外は、日本国内の往来おうらい交通すら殆んど自由ならざりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)