“雑樹”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜樹
読み方割合
ぞうき90.9%
ざふき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、いわの根にかくれたので、やがて、縁日ものの竜燈のごとく、雑樹ぞうきこずえへかかった。それは崖へ上って街道へ出たのであった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不規則なる春の雑樹ぞうきを左右に、桜の枝を上に、ぬるむ水に根をぬきんでてい上がるはすの浮葉を下に、——二人の活人画は包まれて立つ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
江岸がなだらになつて川柳が扶疎ふそとして居り、雑樹ざふきがもさ/\となつて居る其末には蘆荻ろてきが茂つて居る。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)