“くろけふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒烟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もち前の疳癪かんしやくしたにえがたく、智識の坊さまが目に御覧じたらば、炎につつまれて身は黒烟くろけふりに心は狂乱の折ふし、言ふ事もいふ事、金は敵薬てきやくぞかし
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もちまへ疳癪かんしやくしたるえがたく、智識ちしきぼうさまが御覽ごらんじたらば、ほのほにつゝまれて黒烟くろけふりにこゝろ狂亂きやうらんをりふし、こともいふことかね敵藥てきやくぞかし
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
らうたちまかほいろあをあかく、くちびるふるはせて惡婆あくば、とさけびしが、怒氣どき心頭しんとうおこつて、よりは黒烟くろけふりのごとく、紙幣しへいふみ寸斷ずた/\にいててゝ、直然すつくたちしさまひとなば如何いかなりけん。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)