“くろけふり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒烟50.0%
黒煙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数息すそくの間にして火の手は縦横にはびこりつつ、納屋の内に乱入れば、噴出ふきいづる黒烟くろけふりの渦はあるひくづれ、或は畳みて、その外を引韞ひきつつむとともに、見えわたりし家も土蔵もうづたか黯黮あんたんの底に没して、闇は焔に破られ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
にはかに人の騒立つるにおどろきて顔をあぐれば、座中ことごとくびを延べておのかたを眺め、声々に臭しとよばはるに、見れば、吾が羽織のはしは火中に落ちて黒煙くろけふりを起つるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)