“くろけぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒烟50.0%
黒煙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時をおき、揺り轟かし、黒烟くろけぶりたたきつけつつ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
見れば直江津の方角から、長い列車が黒烟くろけぶりを揚げて進んで来た。顔も衣服きもの垢染あかじみ汚れた駅夫の群は忙しさうに駈けて歩く。やがて駅長もあらはれた。汽車はもう人々の前に停つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
三百にんばかり、山手やまてから黒煙くろけぶりげて、羽蟻はありのやうに渦卷うづまいてた、黒人くろんぼやり石突いしづきで、はまたふれて、呻吟うめなや一人々々ひとり/\が、どうはらこし、コツ/\とつゝかれて、生死いきしにためされながら
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
黒煙くろけぶりまたもふたすぢ。——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)