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黒煙
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くろけぶり
ふりがな文庫
“
黒煙
(
くろけぶり
)” の例文
後世
(
ごせ
)
こそ大事なれと、
上総
(
かずさ
)
から六部に出た老人が、善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
の途中、浅間山の麓に……といえば、まずその
硫黄
(
いおう
)
の
香
(
におい
)
と
黒煙
(
くろけぶり
)
が想われる。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黒煙
(
くろけぶり
)
ほのにひとすぢ。——
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
三百
人
(
にん
)
ばかり、
山手
(
やまて
)
から
黒煙
(
くろけぶり
)
を
揚
(
あ
)
げて、
羽蟻
(
はあり
)
のやうに
渦卷
(
うづま
)
いて
來
(
き
)
た、
黒人
(
くろんぼ
)
の
槍
(
やり
)
の
石突
(
いしづき
)
で、
濱
(
はま
)
に
倒
(
たふ
)
れて、
呻吟
(
うめ
)
き
惱
(
なや
)
む
一人々々
(
ひとり/\
)
が、
胴
(
どう
)
、
腹
(
はら
)
、
腰
(
こし
)
、
背
(
せ
)
、コツ/\と
突
(
つゝ
)
かれて、
生死
(
いきしに
)
を
驗
(
ため
)
されながら
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
黒煙
(
くろけぶり
)
またもふたすぢ。——
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
山手
(
やまて
)
から
黒煙
(
くろけぶり
)
を揚げて、
羽蟻
(
はあり
)
のやうに渦巻いて来た、
黒人
(
くろんぼ
)
の
槍
(
やり
)
の
石突
(
いしづき
)
で、浜に倒れて、
呻吟
(
うめ
)
き悩む一人々々が、胴、腹、腰、背、コツ/\と
突
(
つつ
)
かれて、
生死
(
いきしに
)
を
験
(
ため
)
されながら、
抵抗
(
てむかい
)
も成らず
裸
(
はだか
)
にされて
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“黒煙”の解説
黒煙(こくえん)とは、有機化合物が不完全燃焼した際に発生する煙である。
(出典:Wikipedia)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴
黒縮緬