“おせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿關40.0%
阿関20.0%
御咳20.0%
御席20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや阿關おせきこうふとちゝ無慈悲むじひ汲取くみとつてれぬのとおもふからぬがけつして御前おまへかるではない、身分みぶん釣合つりあはねばおもこと自然しぜんちがふて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
阿関おせきの事なれば並大底でこんな事を言ひ出しさうにもなく、よくよくらさに出て来たと見えるが、して今夜は聟どのは不在るすか、何か改たまつての事件でもあつてか
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
先方さきは忘れたかも知らぬが此方こちらはたしかに日まで覚えてゐる、阿関おせきが十七の御正月、まだ門松を取もせぬ七日の朝の事であつた、もと猿楽町さるがくてうのあのうちの前で御隣の小娘ちいさいのと追羽根して
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「何だかしくしく云うようだが……」「ええきっと風邪を引いて咽喉のどが痛むんでございますよ。風邪を引くと、どなたでも御咳おせきが出ますからね……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うたがひ申べき將軍の若君わかぎみたるに相違なく存じ奉る此上は一同いちどうとく相談さうだん仕り近々に御親子御對顏ごたいがんに相成候樣取計ひ仕るべし夫迄それまで八山やつやま御旅館ごりよくわん御座成ござなされ候樣願ひ奉ると言上に及ばるこれにて御席おせき相濟あひすみ伊豆守殿より種々御饗應ごきやうおう有て其後歸館を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)