“いひあらそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言爭40.0%
云爭20.0%
言争20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゑけて、たゝいて、けておくれとへば、なん造作ざうさはないのだけれども、せ、とめるのをかないで、墓原はかはら夜中よなか徘徊はいくわいするのは好心持いゝこゝろもちのものだと、ふた言爭いひあらそつてた、いまのさき
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此方は増々ます/\聲ふるはせもう此上このうへは爭ふより今にをつとが歸りなば直樣すぐさま分る事柄なり金の出所は市之丞より受取たるに相違さうゐなしと終には互に大音だいおんあげ云爭いひあらそひて居たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
犬にも非ず、猫にも非ず、なんぢに似たる者よと思ひけれど、言争いひあらそはんは愚なりと勘弁して、彼はわづかに不快の色をせしのみ。満枝は益す独りれて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
夜更けるまで、姪夫婦といひあらそつた。姪は養育費を一円五十銭よこせと、云つた。仙吉はアホコケと云つた。一ヶ月三十銭にしても、一円もかかるまい、とどなつた。そして脂臭い一円札を投げた。
反逆の呂律 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)