いひあらそ)” の例文
夜更けるまで、姪夫婦といひあらそつた。姪は養育費を一円五十銭よこせと、云つた。仙吉はアホコケと云つた。一ヶ月三十銭にしても、一円もかかるまい、とどなつた。そして脂臭い一円札を投げた。
反逆の呂律 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)