“あさぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浅葱41.6%
浅黄37.1%
淺葱10.7%
淺黄9.6%
0.6%
葱青0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着ている物は浅葱あさぎ無紋むもん木綿縮もめんちぢみと思われる、それに細いあさえりのついた汗取あせとりを下につけ、帯は何だかよく分らないけれども
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なかいたやうな……藤紫ふじむらさきに、浅黄あさぎ群青ぐんじやうで、小菊こぎく撫子なでしこやさしくめた友染いうぜんふくろいて、ぎんなべを、そのはきら/\とつてた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
萬筋まんすぢの野暮なあはせを高々と端折つて、淺葱あさぎの股引に素草鞋すわらぢ穿いた喜助は、存分に不景氣な身扮みなりのくせに、ちよいと好い男振りでもありました。
「お袋は取つて六十七だが、白地の手拭は汚れつぽいからと言つて、淺黄あさぎの手拭でなきや、どうしても使はねえ」
外をながめながら後ろの板へよりかかっていた薫の重なったそでが、長く外へ出ていて、川霧にれ、あかい下の単衣ひとえの上へ、直衣のうしあさぎの色がべったり染まったのを
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
笹村の前には、葱青あさぎ朽葉くちば、紺、白、いろいろの講中こうちゅうの旗のるされた休み茶屋、綺麗に掃除をした山がかりの庭の見えすく門のある料理屋などが幾軒となくあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)