“そね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソネ
語句割合
37.5%
31.9%
曾根12.5%
11.1%
1.4%
曽根1.4%
曾禰1.4%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建てゝやるとえゝ。直ぐ側に親類が並んでると、よけりやよし、惡けりや惡しで、そねんだりけなしたりし合つて煩いものぢや。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
「……そんな裏面の消息を、唯二人の間の絶対の秘密として葬り去るべく……怨みも、そねみも忘れて……学術のために……人類のために……」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「だから、家の中に主人を殺す者があれば、あの妾のお源が一番怪しいと——これは下女のお曾根そね婆さんの言ひぐさですよ」
人をそねみ人をにくみて、たがいに寸分の余地をのこさず、力ある者は力をつくし、智恵ある者は智恵をたくましゅうし、ただ一片の不平心を慰めんがために孜々ししとして
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人のそねみ心を惹くほどに我子は美しければ、叔母もおふしたてたるをおのが誇りにして、せめて四位の少将以上ならでは得こそあはすまじきなど云ひ罵り
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
望むこと足りぬとも、そねみを蒙り羨を惹きて在らんは拙るべし、もとより女の事なれば世に栄えん願ひも左までは深からず、親の御在さねば身を重んずるおもひもやゝ薄し
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「銀座の曽根そねといって、素晴らしい芸術的な写真撮るところよ。すぐ帰って来るわ。先生うちにじっとしていなきゃいや。きっとよ。じゃあ、げんまん!」
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼晩あのばん貴下あなた、香雪軒で桂さんだの、曾禰そねさんだのツて大臣さん方の御座敷でしてネ、小米さんが大盃コツプでお酒をグイ飲みするんですよ、あんなことは今まで一度も無いのですから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
こぼれし種子たねしきかな、我生わがよすさめるそねにだに
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
その得意さうな笑声を俺がどんなそねみ根性で聞いて居たかと云ふことは、彼の顧慮する所では勿論ないらしかつた。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)