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鼻糞
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はなくそ
ふりがな文庫
“
鼻糞
(
はなくそ
)” の例文
「俺が憎いと思ふのは——年中お先煙草を狙ふ奴と、
鼻糞
(
はなくそ
)
を掘つて八方へ飛ばす奴と、
埃
(
ほこり
)
だらけな足で人の家へ入る奴と——それから」
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから
鼻糞
(
はなくそ
)
をほじくっている子供がいましたっけ。大かた鴎村さんが大発見の追加を出すだろうと、僕は思ったのです。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そのうちに
欠伸
(
あくび
)
が出てならないので、
肱
(
ひじ
)
掛窓に
倚
(
よ
)
って、大川の夜空を見ながら、無意識に
鼻糞
(
はなくそ
)
をほじっていた。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
アンドレエフに百姓が
鼻糞
(
はなくそ
)
をほじる
描写
(
べうしや
)
がある。フランスに婆さんが小便をする描写がある。しかし
屁
(
へ
)
をする描写のある小説にはまだ一度も出あつたことはない。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鼻糞
(
はなくそ
)
ほどのボーナスを貰ってカフェーへ駈込んだり、高等官になったとて
嚊殿
(
かかあどの
)
に誇るような
極楽蜻蛉
(
ごくらくとんぼ
)
、
菜畠蝶々
(
なばたけちょうちょう
)
に比べては、罪が深い、無邪気で無いには違い無いが
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
一番
無雑作
(
むぞうさ
)
でかつおかしいと思ったのは、何ぞと云うと、手の
垢
(
あか
)
や
鼻糞
(
はなくそ
)
を丸めて
丸薬
(
がんやく
)
を作って、それを人にやる道楽のある仙人であったが、今ではその名を忘れてしまった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お! そうだったな。
眼糞
(
めくそ
)
鼻糞
(
はなくそ
)
を笑うのたぐいか——しからば、これはどうだ?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
鼻糞
(
はなくそ
)
記事の軽重、大小を見分けるためには
鶏
(
とり
)
の
餌箱
(
えばこ
)
式の県予算、
賽
(
さい
)
の
河原
(
かわら
)
式土木事業の進行状態、
掃溜
(
はきだめ
)
式市政の一般、各市町村のシミッタレた政治分野、陣笠代議士、同じく県議、ワイワイ市議
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「なンのああた、あれ位ァ
鼻糞
(
はなくそ
)
にもなろうかいた」
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
鼻糞
(
はなくそ
)
7・3(夕)
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「番頭の和助の横つ面へ叩きつけて、思ひつ切り
啖呵
(
たんか
)
を切つたぜ。——佛から借りた一兩二分の借金に、
鼻糞
(
はなくそ
)
程だが香奠まで添へて持つて來た八五郎だ、見損なやがつたか——つて」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「番頭の
和助
(
わすけ
)
り横っ面へ叩きつけて、思いっ切り
啖呵
(
たんか
)
を切ったぜ。——仏から借りた一両二分の借金に、
鼻糞
(
はなくそ
)
ほどだが香奠まで添えて持って来た八五郎だ、見損なやがったか——って」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
加賀の白山から出て來た伍助といふ男で、熊の
膽
(
ゐ
)
だか
鼻糞
(
はなくそ
)
だか、變なものを賣り歩いて、四つ目の八軒長屋の奧に住んで居りますが、近所から文句が出ても、ニヤリニヤリ笑つて
梃
(
てこ
)
でも動かねえ。
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長屋の奴等は薄情だから、
鼻糞
(
はなくそ
)
ほどの香奠を
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長屋の奴等は薄情だから、
鼻糞
(
はなくそ
)
ほどの香奠を
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鼻糞”の解説
鼻糞/鼻屎(はなくそ)とは、鼻水とホコリが鼻の穴の中で固まったものである。
(出典:Wikipedia)
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
“鼻”で始まる語句
鼻
鼻緒
鼻汁
鼻頭
鼻唄
鼻面
鼻梁
鼻息
鼻孔
鼻腔