鹽梅あんべえ)” の例文
新字:塩梅
もつともさういへばさかりころでもらあつてからは仕事しごと上手じやうずるとしちやみつしらやうだつけが、きぢやねえ鹽梅あんべえだつけのさな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
半次はうるさいから、顏をそむけて通るといふ鹽梅あんべえ、これぢや仲良くなりつこはありませんね
丈夫ぢやうぶなこたあ、魂消たまげほど丈夫ぢやうぶだがなんでも自分じぶんきならはたら容子ようすで、其處そこらほうつきあるいちや小遣錢位こづけえぜねぐれえはとつてんだな鹽梅あんべえしきが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「八、宜い鹽梅あんべえだ。お前は多勢の人達と、この路地を入つて、辰三の家を搜せ」
勘次かんじさんどうしたい、えゝ鹽梅あんべえのがんだがあとつてもよかねえかえ」とかれ女房にようばう周旋しうせんしようといふものはおしなんでからもなくいくらもあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「さうか、それは宜い鹽梅あんべえだ。後學のため一と通り見せて貰はうか」
「それは宜い鹽梅あんべえだが、その下手人といふのは誰だえ」
「そいつは宜い鹽梅あんべえだ。行つて見よう」