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鰭
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はた
ふりがな文庫
“
鰭
(
はた
)” の例文
かれ
火照
(
ほでり
)
の命は、
海佐知
(
うみさち
)
毘古
一
として、
鰭
(
はた
)
の廣物鰭の
狹
(
さ
)
物を取り、
火遠理
(
ほをり
)
の命は
山佐知
(
やまさち
)
毘古として、毛の
麤
(
あら
)
物毛の
柔
(
にこ
)
物
二
を取りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
いつの
時代
(
ときよ
)
なりけん。紀の国
二
三輪が崎に、
大宅
(
おほや
)
の竹助といふ人在りけり。此の人
三
海の
幸
(
さち
)
ありて、
海郎
(
あま
)
どもあまた養ひ、
四
鰭
(
はた
)
の
広
(
ひろ
)
物
狭
(
さ
)
き物を
尽
(
つく
)
してすなどり、家豊かに暮しける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
紀
(
き
)
の
国
(
くに
)
の
三輪
(
みわ
)
が
崎
(
さき
)
に
大宅竹助
(
おおやのたけすけ
)
と云うものがあって、
海郎
(
あま
)
どもあまた養い、
鰭
(
はた
)
の
広物
(
ひろもの
)
、
狭
(
さ
)
き
物
(
もの
)
を尽して
漁
(
すなど
)
り、家
豊
(
ゆたか
)
に暮していたが、三人の小供があって、上の男の子は、父に代って家を治め
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
山門
(
やまと
)
はもうまし
耶馬台
(
やまと
)
、いにしへの
卑弥乎
(
ひみこ
)
が国、水清く、野の広らを、稲
豊
(
ゆた
)
に酒を
醸
(
かも
)
して、菜は
多
(
さは
)
に油しぼりて、
幸
(
さちは
)
ふや潟の貢と、
珍
(
うづ
)
の貝・ま珠・照る
鰭
(
はた
)
。見さくるや
童
(
わらべ
)
が眉に、霞引く
女山
(
ぞやま
)
・清水。
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
荒海の
巌礁
(
がんしょう
)
に
棲
(
す
)
み、
鱗
(
うろこ
)
鋭く、
面顰
(
つらしか
)
んで、
鰭
(
はた
)
が硬い。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
すなはち悉に
鰭
(
はた
)
の廣物鰭の
狹
(
さ
)
物
五
を追ひ聚めて問ひて曰はく、「
汝
(
いまし
)
は天つ神の御子に仕へまつらむや」と問ふ時に、諸の魚どもみな「仕へまつらむ」とまをす中に、
海鼠
(
こ
)
白さず。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“鰭”の解説
ひれ(鰭)は、主に魚類などの脊椎動物が持つ、水中で動かし水をかいたり水流を制御したりすることによって、主として身体姿勢を制御することに使用する運動器である。体から薄膜状に突出する。その内部に骨や軟骨による支えがある場合が多い。
種によっては、水底の歩行、威嚇、子育てのために卵へ酸素を多く含んだ水を送るためにも使われることがあるが稀である。
(出典:Wikipedia)
鰭
漢検準1級
部首:⿂
21画
“鰭”を含む語句
尾鰭
鰭伏
小鰭
鰭袖
背鰭
鰭爪
河鰭
河鰭氏
油鰭
総鰭魚類
胸鰭
脊鰭
鰭ヶ崎
鰭伏々々
鰭状
鰭酒