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鬼百合
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おにゆり
ふりがな文庫
“
鬼百合
(
おにゆり
)” の例文
斜めに見た
造花屋
(
ぞうかや
)
の飾り窓。造花は皆竹籠だの、瀬戸物の鉢だのの中に開いている。中でも一番大きいのは左にある
鬼百合
(
おにゆり
)
の花。飾り窓の板
硝子
(
ガラス
)
は少年の上半身を映しはじめる。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
門まで
僅
(
わず
)
か三四
間
(
けん
)
、
左手
(
ゆんで
)
は
祠
(
ほこら
)
の前を一坪ばかり花壇にして、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
、
夏菊
(
なつぎく
)
など
雑植
(
まぜうえ
)
の繁った中に、
向日葵
(
ひまわり
)
の花は高く
蓮
(
はす
)
の葉の
如
(
ごと
)
く
押被
(
おっかぶ
)
さって、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか星は隠れた。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鬼百合
(
おにゆり
)
七一・五〇 四・五〇 〇・二〇 二一・七〇 一・〇〇 一・一〇
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
門
(
もん
)
まで
僅
(
わづ
)
か三四
間
(
けん
)
、
左手
(
ゆんで
)
は
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
を
一坪
(
ひとつぼ
)
ばかり
花壇
(
くわだん
)
にして、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
、
夏菊
(
なつぎく
)
など
雜植
(
まぜうゑ
)
の
繁
(
しげ
)
つた
中
(
なか
)
に、
向日葵
(
ひまはり
)
の
花
(
はな
)
は
高
(
たか
)
く
蓮
(
はす
)
の
葉
(
は
)
の
如
(
ごと
)
く
押被
(
おつかぶ
)
さつて、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
星
(
ほし
)
は
隱
(
かく
)
れた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
見つゝ思はず
悚然
(
ぞつ
)
として、いしくも咲いたり、
可愛
(
かはゆ
)
き花、
薊
(
あざみ
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
の
猛
(
たけ
)
くんば、我が
言
(
ことば
)
に憤りもせめ、姿形のしをらしさにつけ、汝優しき心より、
百年
(
もゝとせ
)
の
齢
(
よはひ
)
を捧げて、一朝の盛を見するならずや
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“鬼”で始まる語句
鬼
鬼神
鬼魅
鬼子母神
鬼火
鬼灯
鬼門
鬼瓦
鬼婆
鬼気