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鬘
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かづら
ふりがな文庫
“
鬘
(
かづら
)” の例文
顏見世の晩で、長い柄のついた燭臺に照らして見せる異樣な人の顏、異樣な
鬘
(
かづら
)
、異樣な衣裳、それを私はお牧の背中から眺めました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「みんな言ひ合せたやうに真つ黒な頭をしてやがる。屹度何だらう、
己
(
おれ
)
を
苛
(
いぢめ
)
ようと思つて
鬘
(
かづら
)
でも
被
(
かぶ
)
つてるのだらう。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
天の兒屋の命
太祝詞
(
ふとのりと
)
言祷
(
ことほ
)
ぎ白して、天の
手力男
(
たぢからを
)
の神
一六
、戸の
掖
(
わき
)
に隱り立ちて、天の
宇受賣
(
うずめ
)
の命、天の香山の天の
日影
(
ひかげ
)
を
手次
(
たすき
)
に
繋
(
か
)
けて、天の
眞拆
(
まさき
)
を
鬘
(
かづら
)
として
一七
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
宿屋へ泊るにしても一人、それに女らしく髪でも結っていることか、手拭をとったらいが栗坊主、さぞ
訝
(
おか
)
しく思うだろう、こんなことゝ知ったら
鬘
(
かづら
)
でも買ってかぶったものを
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
傍
(
そば
)
にゐた男が訊くと、高田は赤禿の
鬘
(
かづら
)
をすつぽりと
冠
(
かぶ
)
つたばかしの頭を強く
揮
(
ふ
)
つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
「我が
汝兄
(
なせ
)
の命の上り來ます
由
(
ゆゑ
)
は、かならず
善
(
うるは
)
しき心ならじ。我が國を奪はむとおもほさくのみ」と詔りたまひて、すなはち
御髮
(
みかみ
)
を解きて、
御髻
(
みみづら
)
に纏かして
二
、左右の御髻にも、御
鬘
(
かづら
)
にも
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
親譲りの服だつたら、ロツクフエラア
擬
(
もど
)
きに着られもしようが、親譲りの禿頭だつたら
何
(
ど
)
うしたものだらう。今の児玉翰長などは流石に孝行者で、あの
齢
(
とし
)
で
鬘
(
かづら
)
も着ないで
凝
(
じつ
)
と
辛抱
(
がまん
)
してゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鬘
漢検1級
部首:⾽
21画
“鬘”を含む語句
鬘下地
玉鬘
勝鬘経
花鬘
百日鬘
黒御鬘
目鬘
御鬘
鬘下
華鬘
鬘師
花見鬘
華鬘草
鬘髭
鬘臺
鬘桶
鬘捻
丁髷鬘
鬘屋
鬘台
...