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駈來
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かけきた
通じけるに名主も
駈來り
四邊近所の者も
追々に
集り改め見れば
何樣酒に
醉倒れ
轉込死したるに
相違なき
體なりと評議一決し
翌日此趣きを
見るより今日
出役の
與力駈來る是ぞ島秀之助といふ者なり
大音上て
下乘々々と制せしが更に
聞ぬ風して
尚も門内へ
舁込んとす
此時島秀之助
駈寄天一坊の乘物の
棒鼻へ手を
招き相談に及ぶ
中若松屋金七
竹本君太夫并に瀬川の母も
駈來り
皆々樣子を聞て
天晴の
手柄なりと
喜びしが
連の二人を
迯したる
事口惜と云に
半左衞門否々事故もなく
殺さば
連の二人が一
座を