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風呂屋
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ふろや
ふりがな文庫
“
風呂屋
(
ふろや
)” の例文
黒子のある場所が
他
(
ほか
)
とはちがって親兄弟でも知ろうはずがない。
風呂屋
(
ふろや
)
の番頭とてそこまでは気がつくまい。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
も
同
(
おな
)
じこと
風呂屋
(
ふろや
)
に
行
(
ゆ
)
くも
稽古
(
けいこ
)
ごとも
一人
(
ひとり
)
あるきゆるされねば
御目
(
おめ
)
にかゝる
折
(
をり
)
もなく
文
(
ふみ
)
あげたけれど
御住所
(
おところ
)
誰
(
たれ
)
に
問
(
と
)
ひもならず
心
(
こゝろ
)
にばかり
泣
(
ない
)
て
泣
(
ない
)
て
居
(
を
)
りましたを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
また浮名立ててもその間夫の事思い切らぬ故に、年季の中にまた遠国の
色里
(
いろざと
)
へ売りてやられ、あるいは廓より茶屋
風呂屋
(
ふろや
)
の猿と変じて
垢
(
あか
)
を
掻
(
か
)
いて名を流す女郎あり
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
おなじく
二日
(
ふつか
)
の
夜
(
よ
)
、
町
(
まち
)
の
名
(
な
)
を
言
(
い
)
ひて、
初湯
(
はつゆ
)
を
呼
(
よ
)
んで
歩
(
ある
)
く
風俗
(
ふうぞく
)
以前
(
いぜん
)
ありたり、
今
(
いま
)
もあるべし。たとへば、
本町
(
ほんちやう
)
の
風呂屋
(
ふろや
)
ぢや、
湯
(
ゆ
)
が
沸
(
わ
)
いた、
湯
(
ゆ
)
がわいた、と
此
(
こ
)
のぐあひなり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は骨つきの方の鰺をしゃぶりながら
風呂屋
(
ふろや
)
の
煙突
(
えんとつ
)
を見ていた。「どんなに叱られていたか」何と云う乱暴な聞き方であろう、私は背筋が熱くなるような思いを
耐
(
た
)
えて、与一の顔を見上げた。
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
ちょうど、品川近くの
風呂屋
(
ふろや
)
の前にかかったからである。
生涯の垣根
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
間貸の
婆
(
ばば
)
は市ヶ谷
見附
(
みつけ
)
内の何とやらいう
薬湯
(
やくとう
)
がいいというので、君江はその日の暮方始めて教えられた
風呂屋
(
ふろや
)
へ行き、翌日はとにかく少し無理をしても髪を
結
(
ゆ
)
おうと思いさだめた。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
呂
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“風呂屋”で始まる語句
風呂屋町