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青竜刀
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せいりゅうとう
ふりがな文庫
“
青竜刀
(
せいりゅうとう
)” の例文
旧字:
青龍刀
「
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
でないのが不思議さ、刃物なんか何んだって構わないよ、——こんな達者な男が、鎌で切られて、黙って居るだろうか、八」
銭形平次捕物控:277 和蘭の銀貨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
や、こいつは一本参った。この鬼仏洞のいいつたえによると、たしかにこの水牛仏が、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
をふるって、桃盗人の細首を
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
むかし中国に、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
という恐ろしい刀がありましたが、あれとそっくりです。刀のことを、ダンビラといいますが、これは牛でも殺すような大ダンビラです。
魔法博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
えんえんともえあがる
猛火
(
もうか
)
に、三
尺
(
じゃく
)
の
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
をあおく
輝
(
かがや
)
かし、ゆくてに立った六
尺
(
しゃく
)
ゆたかの
明兵
(
みんぺい
)
があった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
大きな
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
の
柄
(
え
)
を切ったようなものをさげていて、これでごしごし
垢
(
あか
)
でもこするのではないかと思われた。やはり
褌
(
ふんどし
)
のようなものをしているのがおもしろかった。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
彼女は今夜は
繍
(
ぬい
)
のある
裳
(
もすそ
)
に
竈
(
かまど
)
の灰を包んでいた。彼女の兄も、——いや彼女の兄ではない。
王命
(
おうめい
)
を奉じた金応瑞は
高々
(
たかだか
)
と
袖
(
そで
)
をからげた手に、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
を一ふり
提
(
さ
)
げていた。
金将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鉄砲や、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
や、朱の
総
(
ふさ
)
のついた長い
槍
(
やり
)
やが、重吉の周囲を取り囲んだ。
日清戦争異聞:(原田重吉の夢)
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
壁には、象を料理するのじゃないかと思うほどの
大鉞
(
おおまさかり
)
や
大鋸
(
おおのこぎり
)
、さては小さい
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
ほどもある
肉切庖丁
(
にくきりほうちょう
)
などが、
燦爛
(
さんらん
)
たる
光輝
(
ひかり
)
を放って掛っていた。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
明兵
(
みんぺい
)
は、朝月めがけて、
槍
(
やり
)
や
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
をかざしてせまった。
人馬
(
じんば
)
一
騎
(
き
)
討
(
う
)
ちのものすごい光景が、どっと、もえあがる火にうき上がったのを見たのは味方であった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
そして、銀盆が垂絹から出切って了うと、その後から、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
の様な幅の広い、ギラギラしたダンビラが、ニョイと出て来るのではないかとさえ思われるのであった。
赤い部屋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
熱砂
(
ねっさ
)
は舞い、
火喰
(
ひく
)
い鳥は走り、カンガルーは飛び、先住民族たる原地人は、幅の広い鼻の下に白い骨を横に突き刺して附近に
出没
(
しゅつぼつ
)
し、そのたびに、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
がなくなったり
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
説明者が引込むと、二郎には分らぬけれど、賊の娘の文代が、洋服
美々
(
びび
)
しく着飾って現われる。続いて、例の道化姿の座長が、手に
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
の様な大ダンビラを
提
(
ひっさ
)
げて出て来る。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「ああそうですか。それは
手間
(
てま
)
が省けていい。じゃあこの大使館の始末を借りるまでもなく、
余
(
よ
)
自
(
みずか
)
らが彼の寝室に忍びこみ、余自らの
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
を以て、余自らが彼の首をはねてしまいましょう」
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
切ったのは、鋭い刃物です。その刃物は、皆さんの目には見えないと思うでしょう。ところが、ちゃんと見えているのですよ。この水牛仏が手にしている大きな
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
——これが、今この棒を
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その階段の下に、顔が
水牛
(
すいぎゅう
)
になっている身体の大きな
僧形
(
そうぎょう
)
の像が、片足をあげ、長い
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
を今横に払ったばかりだという恰好をして、正面を切っているのであった。人形はそれ一つであった。
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
四馬剣尺はギラリと、
青竜刀
(
せいりゅうとう
)
をぬき放つと
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“青竜”で始まる語句
青竜王
青竜
青竜疏
青竜四百