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金脚
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きんあし
ふりがな文庫
“
金脚
(
きんあし
)” の例文
スウェーデンの
牧牛女
(
うしかいめ
)
は狼を
黙者
(
だんまり
)
、
灰色脚
(
はいいろあし
)
、
金歯
(
きんば
)
など呼び、熊を
老爺
(
おやじ
)
、
大父
(
おおちち
)
、十二
人力
(
にんりき
)
、
金脚
(
きんあし
)
など名づけ決してその本名を呼ばず
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
夢の世を夢よりも
艶
(
あでやか
)
に
眺
(
なが
)
めしむる黒髪を、乱るるなと畳める
鬢
(
びん
)
の上には、
玉虫貝
(
たまむしかい
)
を
冴々
(
さえさえ
)
と
菫
(
すみれ
)
に刻んで、細き
金脚
(
きんあし
)
にはっしと打ち込んでいる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
銀杏返
(
いてふがへし
)
を
引約
(
ひつつ
)
めて、
本甲蒔絵
(
ほんこうまきゑ
)
の
挿櫛
(
さしぐし
)
根深
(
ねぶか
)
に、大粒の
淡色瑪瑙
(
うすいろめのう
)
に
金脚
(
きんあし
)
の
後簪
(
うしろざし
)
、
堆朱彫
(
ついしゆぼり
)
の
玉根掛
(
たまねがけ
)
をして、
鬢
(
びん
)
の
一髪
(
いつぱつ
)
をも乱さず、
極
(
きは
)
めて快く結ひ
做
(
な
)
したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
洗髪
(
あらいがみ
)
の
潰島田
(
つぶししまだ
)
、ばっさりしてややほつれたのに
横櫛
(
よこぐし
)
で、
金脚
(
きんあし
)
五分珠
(
ごぶだま
)
の
簪
(
かんざし
)
をわずかに見ゆるまで挿込んだ、目の涼しい、眉の間に
雲
(
くもり
)
のない、
年紀
(
とし
)
はまだ若いのに、
白粉気
(
おしろいけ
)
なしの口紅ばかり
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ある、ある。その上不思議な事に
金脚
(
きんあし
)
の簪にまで、念入りに銀流しをかけさせて、小錢がないから今晩
戌刻
(
いつゝ
)
の鐘が鳴つたら、
筋違見附
(
すぢかいみつけ
)
の側まで、簪を持つて金を受取りに來てくれと言つた—」
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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その頃流行った
珊瑚
(
さんご
)
の五分
珠
(
だま
)
に
金脚
(
きんあし
)
とかいう物だったろう。小橋の上から覗いてみると、それは久保山から流れてくる早い水勢で、ちょっと深い。かんざしは、底の方にキラキラ透いて見えている。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
脚
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚