醉拂よつぱら)” の例文
新字:酔払
けふもけふとて、ぐでんぐでんに御亭主ごていしゆ醉拂よつぱらへてかへつてると、おかみさんが山狼やまいぬのやうなつらをしててました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
へゞれけに醉拂よつぱらつて、向顱卷むかうはちまきで、くはけたやつを、夜警やけいものに突張つツぱりながら
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
醉拂よつぱらつて居たらどうです」
今時いまどきバアで醉拂よつぱらつて、タクシイに蹌踉よろんで、いや、どツこいとこしれると、がた、がたんとれるから、あしひきがへるごと踏張ふんばつて——上等じやうとうのはらない——屋根やねひくいからかゞごしまなこゑて
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)