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退却
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たいきゃく
ふりがな文庫
“
退却
(
たいきゃく
)” の例文
思
(
おも
)
わぬことにほこ
先
(
さき
)
をくじいた
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は
敗
(
ま
)
けて
退却
(
たいきゃく
)
いたしますと、
今度
(
こんど
)
は
甲
(
こう
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は
急
(
きゅう
)
に
勢
(
いきお
)
いを
盛
(
も
)
り
返
(
かえ
)
して、
逃
(
に
)
げる
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
追
(
お
)
ってゆきました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
官を
辞
(
じ
)
して護衛警察官が
退却
(
たいきゃく
)
し、のびのびと手足をのばして好い気になっていたとたん、二月二十六日の朝、雪降る中にトラックに乗った警察官の一群が
寝込
(
ねこ
)
みをついてやって来た。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
おまけに、あなた達はパンツ一枚なのですから、
太股
(
ふともも
)
の紅潮した筋肉が張りきって、プリプリ律動するのがみえ、ぼくはすっかり
駄目
(
だめ
)
になり、ほうほうの
態
(
てい
)
で、
退却
(
たいきゃく
)
したことがあります。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
今まで
葛練
(
くずね
)
りの中で泳いでるように身動きも出来なかったのが、急に楽になったと思ったら、敵も味方も一度に引上げてしまった。田舎者でも
退却
(
たいきゃく
)
は巧妙だ。クロパトキンより旨いくらいである。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
右のごとく上士の気風は少しく
退却
(
たいきゃく
)
の
痕
(
あと
)
を
顕
(
あら
)
わし、下士の力は
漸
(
ようや
)
く進歩の路に在り。一方に
釁
(
きん
)
の
乗
(
じょう
)
ずべきものあれば、他の一方においてこれを
黙
(
もく
)
せざるもまた自然の
勢
(
いきおい
)
、これを
如何
(
いかん
)
ともすべからず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
キンちゃんは
大力
(
だいりき
)
だったから正吉はいっしょに
退却
(
たいきゃく
)
する外なかった。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「たい焼き屋に
退却
(
たいきゃく
)
を命じろ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“退却”の意味
《名詞》
引き下がる事。後退すること。戦闘を停止し、戦場より兵を安全な場所まで移動させること。必ずしも、状況が不利な場合のみになされるとは限らない。
(語義1より、比喩的に)事業等がうまくいかない場合にそれをやめること。
(出典:Wiktionary)
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“退”で始まる語句
退
退屈
退治
退引
退出
退嬰
退儀
退潮
退去
退散