“たいきゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
退却100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで葛練くずねりの中で泳いでるように身動きも出来なかったのが、急に楽になったと思ったら、敵も味方も一度に引上げてしまった。田舎者でも退却たいきゃくは巧妙だ。クロパトキンより旨いくらいである。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
右のごとく上士の気風は少しく退却たいきゃくあとあらわし、下士の力はようやく進歩の路に在り。一方にきんじょうずべきものあれば、他の一方においてこれをもくせざるもまた自然のいきおい、これを如何いかんともすべからず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
キンちゃんは大力だいりきだったから正吉はいっしょに退却たいきゃくする外なかった。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)