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跡押
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あとおし
ふりがな文庫
“
跡押
(
あとおし
)” の例文
かつて或る暴風雨の日に
俄
(
にわか
)
に
鰻
(
うなぎ
)
が
喰
(
く
)
いたくなって、その頃名代の
金杉
(
かなすぎ
)
の
松金
(
まつきん
)
へ風雨を犯して
綱曳
(
つなひ
)
き
跡押
(
あとおし
)
付
(
つ
)
きの
俥
(
くるま
)
で
駈付
(
かけつ
)
けた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
我慢の
跡押
(
あとおし
)
あれど
連累
(
まきぞへ
)
となりし梅花道人こそ氣の毒なれコレサ危ないイヽサ承知だよと受答へに醉も定めて醒めしならん勢ひにまかせて一里ほどを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
ましてや
土方
(
どかた
)
の
手傳
(
てづた
)
ひして
車
(
くるま
)
の
跡押
(
あとおし
)
にと
親
(
おや
)
は
生
(
うみ
)
つけても
下
(
くだ
)
さるまじ、あゝ
詰
(
つま
)
らぬ
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
たばかりにと、ぢつと
身
(
み
)
にしみて
湯
(
ゆ
)
もつかはねば、
父
(
とつ
)
ちやん
脊中
(
せなか
)
洗
(
あら
)
つてお
呉
(
く
)
れと
太吉
(
たきち
)
は
無心
(
むしん
)
に
催促
(
さいそく
)
する
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
突きコリヤ歩かれぬと
叫
(
わめ
)
くを車夫二人手を取り
跡押
(
あとおし
)
せし車夫の女房
二
(
ふたつ
)
の
提灯
(
てうちん
)
を左右の手に持ち瀧のほとりに指上げたり瀧は高きにあらねど
昨日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
の雨に水勢を増しさながら大河を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
ましてや土方の手伝ひして車の
跡押
(
あとおし
)
にと親は
生
(
うみ
)
つけても下さるまじ、ああつまらぬ夢を見たばかりにと、ぢつと身にしみて湯もつかはねば、
父
(
とつ
)
ちやん
脊中
(
せなか
)
洗つておくれと太吉は無心に催促する
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“跡”で始まる語句
跡
跡方
跡形
跡目
跡取
跡絶
跡切
跡部
跡戻
跡先