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かしかり
ふりがな文庫
“
貸借
(
かしかり
)” の例文
夫人との間には、何の
貸借
(
かしかり
)
もないが、準之助氏に対しては、そうは行かなかった。姉のために、あんな大金を借りたばかりである。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
遊佐は気が小いから
可
(
い
)
かない。ああ云ふ風だから
益
(
ますま
)
す
脚下
(
あしもと
)
を見られて好い事を為れるのだ。高が
金銭
(
かね
)
の
貸借
(
かしかり
)
だ、命に別条は有りはしないさ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
……境さん、
貸借
(
かしかり
)
も、もとは味方、勘定は勘定、ものは相談、あなたとはお
馴染
(
なじみ
)
じゃありませんか。似合ったよ、恐れ入ったよ、ものになってる、
容子
(
ようす
)
がね。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頭髪
(
あたま
)
のものや持物などを、惜気もなげにくれてもらったりしていた妹は、帯や下駄や時々の小遣いの
貸借
(
かしかり
)
にも、彼女を警戒しなければならないことに気がついた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「あたしがいるだけ下さることになっているんです。私どもは
貸借
(
かしかり
)
の勘定があるんです」
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
▼ もっと見る
譬
(
たと
)
へば
日雇賃
(
ひようちん
)
にても
借家賃
(
しやくやちん
)
にても
其外
(
そのほか
)
物
(
もの
)
の
貸借
(
かしかり
)
約束
(
やくそく
)
の
日限
(
にちげん
)
皆
(
みな
)
何
(
いづ
)
れも一ウヰークに
付
(
つき
)
何程
(
なにほど
)
とて、
一七日毎
(
ひとなぬかごと
)
に
切
(
きり
)
を
付
(
つく
)
ること、
我邦
(
わがくに
)
にて
毎月
(
まいつき
)
晦日
(
みそか
)
を
限
(
かぎり
)
にするが
如
(
ごと
)
し。
其
(
その
)
一七日の
唱
(
となへ
)
左
(
さ
)
の
如
(
ごと
)
し
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
このばあい、
貸借
(
かしかり
)
なんて
問題
(
もんだい
)
のありようはずがないさ。ほかのにんげんどうよう、きみは自由だよ。きみの
幸運
(
こううん
)
にたいして、わたしはひじょうに、よろこんでいる。きゅう
友
(
ゆう
)
、まあ、かけたまえ。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ソコデ私は前申す通り新銭座の塾を立てると同時に
極
(
きわ
)
めて簡単な塾則を
拵
(
こしら
)
えて、塾中金の
貸借
(
かしかり
)
は
一切
(
いっさい
)
相成らぬ、寝るときは寝て、起るときは起き、
喰
(
く
)
うときには
定
(
さだ
)
めの時間に食堂に出る
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
自分に手を着けて
売買
(
ばいばい
)
貸借
(
かしかり
)
は何分ウルサクて面倒臭くて
遣
(
や
)
る気がない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“貸借”の意味
《名詞》
貸 借(たいしゃく、かしかり)
貸すことと借りること。
簿記で、貸方と借方。
(出典:Wiktionary)
貸
常用漢字
小5
部首:⾙
12画
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“貸借”で始まる語句
貸借関係