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詮方
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しかた
ふりがな文庫
“
詮方
(
しかた
)” の例文
山「これお百姓、高沢町の人、お聞きの通り
種々
(
いろ/\
)
とお詫を申してもお聞入れがないから、お前ももう何うも
詮方
(
しかた
)
がない手打に成りなさい」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫ぢやア
爲
(
やつ
)
て下さるか
如何
(
いかに
)
も
吾儕
(
われ
)
がことを
構
(
かま
)
へ
爲
(
し
)
て見せようが此
姿
(
すがた
)
では
如何
(
どう
)
も
斯
(
かう
)
も
詮方
(
しかた
)
がねへ付ては
身姿
(
みなり
)
を
拵
(
こせへ
)
るだけ金をば五兩貸てくれ。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それまで、そんなことまですべて言わなければならんのですか。……
詮方
(
しかた
)
がない、災難と思う……御都合に因っては、それはどこへでもお供を
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのうちに雨が止んで
微陽
(
うすび
)
が射した。雨の止んだのにいつまでもいるわけにいかなかった。南は
詮方
(
しかた
)
なしに帰ってきた。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
結搆過ぎた、身の上に、させて貰ふた方様に、さういふお詞戴いては。どうでも済まぬこの胸を、割つてはお眼に掛けられず。はつあ
詮方
(
しかた
)
がない、どうなとなろ。
したゆく水
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
▼ もっと見る
前度に
懲
(
こ
)
りて、鶏舎の
締
(
しま
)
りを厳重にしたが、外にしめ出しては
詮方
(
しかた
)
が無い。
梨
(
なし
)
の木の下に埋葬。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
賤「新吉さんお前
爰
(
こゝ
)
にいてはいけないよ、どんな事が有っても
詮方
(
しかた
)
がないから土手へ連れて行って
彼奴
(
あいつ
)
を
斬払
(
ぶっぱら
)
っておしまいよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
詮方
(
しかた
)
がない、大声を揚げて見ようかとも言い出したが、こりゃ直ぐに差留められた。勿論、お
怒鳴
(
どな
)
んなさいと命令をされたって、こいつばかりは、死んでもあやまる。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そりゃ此処に斯うして毎日君の活動を見て居ると、
羨
(
うらや
)
ましくもなるし、
黙
(
だま
)
って立って居る俺は実以て済まぬと恥かしくもなるが、此れが性分だ、造り主の仕置だから
詮方
(
しかた
)
は無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
梅「まアお待ちなさい、当人を連れて来て全く見たなら
詮方
(
しかた
)
もないが、見なければ殺さなくっても
宜
(
い
)
いじゃアないか」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さようでしたかい、さようとは存じませず、まあ。飛んだことをいたしました。つい
一言
(
ひとこと
)
ならぬとおっしゃれば可いのにさ。ねえ、旦那。しかし出来たことなら
詮方
(
しかた
)
がございません。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は喰べなくても
宜
(
い
)
いから
何卒
(
どうぞ
)
お父様丈にはお粥でも炊いて上げなければ成らないから、もう
詮方
(
しかた
)
がない
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
詮方
(
しかた
)
がないからです。」
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何ういう訳だってもいかねえ、種が上って居るから隠さずに云え、云わなければ
詮方
(
しかた
)
がねえ、お前方二人を
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでも悪いから
此処
(
こゝ
)
は
先
(
ま
)
ず此の儘にしなさい、
此家
(
こゝ
)
も
旅人宿
(
はたごや
)
で迷惑をするし、お前も向うの包と取違えたのは
粗忽
(
そこつ
)
で
詮方
(
しかた
)
がないから、先ず此処は控えて居なさい
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又「情合だって婆さんも私も
厭
(
いや
)
だったが、
外
(
ほか
)
に
行
(
ゆ
)
く所がなし
詮方
(
しかた
)
がないから居たので」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
詮
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“詮方”で始まる語句
詮方無