“討(うつ)” の例文
「貴様は大事の/\私(わし)の坊やを、其の石で圧(おさ)へ殺したんだな。今に敵(かたき)を討(うつ)てやるぞ!」と、叫びながら、鋭い牙(きば)を剥き出しました。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
登時(そのとき)大岡忠相ぬし再度(ふたゝび)元益に向ひて云やう其方親子(おやこ)は庄兵衞の殺されたるより其の敵(かたき)を討(うつ)て呉(くれ)よと願ひ出たるをり武左衞門親子(おやこ)の者は正(まさ)しく庄兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
敵(かたき)と付狙(ねら)ふ事偏(ひとへ)に麁忽(そこつ)の至りなり然ながら強(しひ)て勝負(しようぶ)を望(のぞ)むと成ば片(かた)ツ端(ぱし)より我手に掛(かけ)今の迷(まよ)ひを覺して呉(くれ)んと彼の宅兵衞を殺して奪ひ取たる脇指(わきざし)を引拔て一討(ひとうち)とお花を目掛(めがけ)討(うつ)て掛(かゝ)るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
討(うつ)と云聞(いひきか)せ何か助太刀をして呉ろと頼んで見樣(みやう)若し承知すれば此方の味方否(いや)と言ふならば先(まづ)重四郎を先へ殺して遣(やら)うと二人相談をなし頓(やが)て此寺を立出けり其時畔倉重四郎は彼等が相談せし樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)