言置いひおき)” の例文
越てお小座敷より忍入藤五郎樣の入せらるゝ處へ御出候へと申ければ佐十郎打點頭うちうなづき呉々くれ/″\も頼むと言置いひおき兩人共に先藤三郎樣を連行つれゆかんと其處そこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
證據に私しの所業しわざなりと云るゝとや血眼ちまなこになりて言けるにぞおくめ良人ていしゆ押止おしとゞめ今此處にて爭ひしとてせん方なき事なり我等も了簡れうけんあれば出る處へ出て屹度きつとたゞすべしと言置いひおき家主相長屋の者へも我等所存しよぞんあれば今晩の始末委細ゐさいに御奉行へ訴へ出る間かみより御沙汰さたある迄はお菊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
入置いれおき素知そしらかほして女房に暇乞いとまごひなし歸らんとするに女房は押止おしとゞめ市之丞樣最早もはやをつと文右衞門も程なく歸宅きたく致事なれば先々御待下されよと申けれども長八は以前世話せわあづかりし者の方に疱瘡人はうさうにん是あるゆゑ夫へ是非々々尋ねゆかざればならず何卒なにとぞ文右衞門樣御歸りあらば宜敷よろしくおほせ上られ下されよ又々近日御尋おたづね申上んと言置いひおき長八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)