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親房
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ちかふさ
ふりがな文庫
“
親房
(
ちかふさ
)” の例文
すわとばかりに
正行
(
まさつら
)
、
正朝
(
まさとも
)
、
親房
(
ちかふさ
)
の面々
屹
(
きっ
)
と
御輿
(
みこし
)
を
護
(
まも
)
って賊軍をにらんだ、その目は血走り
憤怒
(
ふんぬ
)
の
歯噛
(
はが
)
み、毛髪ことごとく
逆立
(
さかだ
)
って見える。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
もしか
親房
(
ちかふさ
)
卿から今の北畠男爵になる迄の歴とした系図でも出たら、法隆寺の老人も
煙草入
(
たばこいれ
)
のやうな口を
開
(
あ
)
けて喜んだに相違ないが、惜しい事をしたものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼は父の
親房
(
ちかふさ
)
にはかって、地方
政所
(
まんどころ
)
ノ執事、評定所所員、侍所の面々、寺社、
安堵
(
あんど
)
奉行までを加えて、国司の議場で大評議をひらいた。そしてその場ですぐ宣言した。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秋安の父は
秋元
(
あきもと
)
と云い、北畠
親房
(
ちかふさ
)
の後胤として、非常に勝れた家柄であった。学者風の人物であるところから、公卿にも、武家にも仕えようとはせずと、豪族の一人として閑居していた。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
日本歴史に趣味を有する者は、
何人
(
なんぴと
)
も北畠
親房
(
ちかふさ
)
の関城書といふ者を知れるなるべし。
其
(
その
)
書、群書類従の中に収めらる。これ当年親房が結城親朝に与へたる手紙をひとまとめにしたるもの也。
秋の筑波山
(新字新仮名)
/
大町桂月
(著)
▼ もっと見る
「ぼくは
今日
(
きょう
)
先生にぼくのご先祖のことを聞きました。
北畠顕家
(
きたばたけあきいえ
)
、
親房
(
ちかふさ
)
……
南朝
(
なんちょう
)
の忠臣です。その血を受けたぼくはえらくなれない法がありません」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“北畠どの”とは、いうまでもなく、
前
(
さき
)
ノ大納言北畠
親房
(
ちかふさ
)
のほかではない。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親房
(
ちかふさ
)
の第二子
顕信
(
あきのぶ
)
の子
守親
(
もりちか
)
、
陸奥守
(
むつのかみ
)
に任ぜらる……その孫
武蔵
(
むさし
)
に住み
相模
(
さがみ
)
扇ヶ谷
(
おうぎがやつ
)
に転ず、
上杉家
(
うえすぎけ
)
に
仕
(
つか
)
う、
上杉家
(
うえすぎけ
)
滅
(
ほろ
)
ぶるにおよび
姓
(
せい
)
を
扇
(
おうぎ
)
に改め後
青木
(
あおき
)
に改む
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“親”で始まる語句
親
親戚
親父
親爺
親仁
親子
親切
親方
親類
親身