“ちかふさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
親房100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋安の父は秋元あきもとと云い、北畠親房ちかふさの後胤として、非常に勝れた家柄であった。学者風の人物であるところから、公卿にも、武家にも仕えようとはせずと、豪族の一人として閑居していた。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日本歴史に趣味を有する者は、何人なんぴとも北畠親房ちかふさの関城書といふ者を知れるなるべし。その書、群書類従の中に収めらる。これ当年親房が結城親朝に与へたる手紙をひとまとめにしたるもの也。
秋の筑波山 (新字新仮名) / 大町桂月(著)
「ぼくは今日きょう先生にぼくのご先祖のことを聞きました。北畠顕家きたばたけあきいえ親房ちかふさ……南朝なんちょうの忠臣です。その血を受けたぼくはえらくなれない法がありません」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)