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血筋
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ちすじ
ふりがな文庫
“
血筋
(
ちすじ
)” の例文
前の嚊にこそ
血筋
(
ちすじ
)
は引け、おらには縁の何も無いが、おらあ源三が可愛くって、家へ帰るとあいつめが叔父さん叔父さんと云いやがって
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ただ
人並
(
ひとなみ
)
みすぐれて
情義深
(
なさけふか
)
いことは、お
両方
(
ふたかた
)
に
共通
(
きょうつう
)
の
美点
(
みてん
)
で、
矢張
(
やは
)
り
御姉妹
(
ごきょうだい
)
の
血筋
(
ちすじ
)
は
争
(
あらそ
)
われないように
見受
(
みう
)
けられます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それからあるとき天皇は、
女鳥王
(
めとりのみこ
)
という、あるお
血筋
(
ちすじ
)
の近い方を
宮中
(
きゅうちゅう
)
にお
召
(
め
)
しかかえになろうとして、弟さまの
速総別王
(
はやぶさわけのみこ
)
をお使いにお立てになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「いえ。今の場合は、お嬢様という大事なお体にはかえられませぬ。家名は
潰
(
つぶ
)
れても、あなた様さえお
恙
(
つつが
)
なければ、甲賀家のお
血筋
(
ちすじ
)
だけは残ります。あ! よいことがございます」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人間の
血筋
(
ちすじ
)
家筋の考えかたとは、多分は併行し、且つ互いに助け合って、この稲作民族の間にも成長してきたことは、いわゆる新嘗儀礼の民間の例からでも、証明し得られると私は信じている。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
「私は
大物主神
(
おおものぬしのかみ
)
のお
血筋
(
ちすじ
)
をひいた、
建甕槌命
(
たけみかづちのみこと
)
と申します者の子でございます」とお答えいたしました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
二人
(
ふたり
)
の
仲
(
なか
)
はとても
濃
(
こまや
)
かで、
別
(
わか
)
れる
気
(
き
)
などは
更
(
さら
)
になかったのでございますが、その
頃
(
ころ
)
は
何
(
なに
)
よりも
血筋
(
ちすじ
)
を
重
(
おも
)
んずる
時代
(
じだい
)
でございましたから、お
婿
(
むこ
)
さんは
無理
(
むり
)
無理
(
むり
)
、あたかも
生木
(
なまき
)
を
裂
(
さ
)
くようにして
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ですから天皇がおかくれになると、おあとをお
継
(
つ
)
ぎになるお方がいらっしゃらないので、みんなはたいそう
当惑
(
とうわく
)
して、これまでのどの天皇かのお
血筋
(
ちすじ
)
の方をいっしょうけんめいにお
探
(
さが
)
し申しました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血相
血糊