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薬種
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やくしゅ
ふりがな文庫
“
薬種
(
やくしゅ
)” の例文
旧字:
藥種
本町辺は
薬種
(
やくしゅ
)
問屋の多いところなので、あたしは
安座
(
あぐら
)
をかいて、
薬草
(
くすりぐさ
)
を刻んでいるのを見て知っていたからよくわかった。
旧聞日本橋:11 朝散太夫の末裔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
唐土
(
もろこし
)
から
種々
(
いろ/\
)
の
薬種
(
やくしゅ
)
が渡来いたして
居
(
お
)
るが、その薬種を医者が病気の模様に
依
(
よ
)
って
或
(
あるい
)
は
緩
(
ゆる
)
め、或は煮詰めて呑ませるというのも、
畢竟
(
ひっきょう
)
多くの病人を助ける為で、
結句
(
けっく
)
御国
(
みくに
)
の為じゃの
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恐らく我国の
薬種
(
やくしゅ
)
で無からう、
天竺
(
てんじく
)
伝来か、
蘭方
(
らんぽう
)
か、近くは朝鮮、
琉球
(
りゅうきゅう
)
あたりの妙薬に相違ない。
然
(
そ
)
う
謂
(
い
)
へば
彼
(
あ
)
の
房々
(
ふさふさ
)
とある髪は、なんと、物語にこそ謂へ
目前
(
まのあたり
)
、
解
(
と
)
いたら
裾
(
すそ
)
に
靡
(
なび
)
くであらう。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
よくよく
御難
(
ごなん
)
な年だ、十津川騒動さえ始まらなければ、こんなことはないのだが、湯の客は少ないし、
薬種
(
やくしゅ
)
を買いに来る商人も見えず、その上に、今日も明日も
厳
(
きび
)
しい
落人詮議
(
おちうどせんぎ
)
で追い廻される
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それに星尾の父親というのが神戸に居ますが、これは
香料問屋
(
こうりょうどんや
)
をやって、熱帯地方からいろいろな香水の原料を買いあつめては
捌
(
さば
)
いているのです。
阿弗利加
(
アフリカ
)
の
薬種
(
やくしゅ
)
を仕入れる便利が充分あります。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
両国でも本家の四ツ目屋のあった加賀屋横町や虎横町——
薬種
(
やくしゅ
)
屋の虎屋の横町の俗称——今の有名な
泥鰌
(
どじょう
)
屋の横町辺が中心です。西両国、今の公園地の前の
大川縁
(
おおかわべり
)
に、水茶屋が七軒ばかりもあった。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
そこには
薬種
(
やくしゅ
)
を刻むもの、袋を造るもの、丸薬の数を量り入れるもの、それぞれの受け持ちがあり、中には薬の紙を折ることを内職にして古い士族屋敷の町のほうからかよってくる老人もありまして
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ウム、では、
薬種
(
やくしゅ
)
はこれで残らず揃うたの」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
種
常用漢字
小4
部首:⽲
14画
“薬種”で始まる語句
薬種屋
薬種問屋
薬種商
薬種掘