トップ
>
著
>
し
ふりがな文庫
“
著
(
し
)” の例文
巨勢が「アトリエ」に入りて見しに、彼はこの三日がほどに
相貌
(
そうぼう
)
変りて、
著
(
し
)
るく
痩
(
や
)
せたる如く、「ロオレライ」の図の下に
跪
(
ひざまず
)
きてぞゐたりける。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此春より引きも切らぬ文の、此の二十日計りはそよとだに音なきは、言はでも
著
(
し
)
るき、
空
(
あだ
)
なる戀と思ひ絶えしにあんなれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
夜眼にも
著
(
し
)
るくヌッと出る脛を、虻が
集
(
た
)
かったかバンと打ち、
掌
(
てのひら
)
を返すと顎を擦り、じーっと行手を隙かして見たが、ブッツリ切ったは刀の鯉口、
故意
(
わざ
)
と高い足音を立て
村井長庵記名の傘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
クマザサは一にヤキバザサという小竹にして本邦
普
(
あまね
)
くこれを産す。その葉縁枯白するにより
著
(
し
)
るし。故にクマザサという。クマザサとは隈笹の義にして熊笹の意にあらず。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
予が従来の見神の経験なるもの、
謂
(
い
)
はば、春の夜のあやなき
闇
(
やみ
)
に、いづことしもなき一脈の梅が香を
辿
(
たど
)
り得たるにも
譬
(
たと
)
へつべし。たしかにそれと
著
(
し
)
るけれど、なほほのかに
微
(
かす
)
かなりき。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
▼ もっと見る
深雪
(
みゆき
)
降り、木枯荒れて、
著
(
し
)
るくなりぬ
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
つゝみて独りながむるけはひ
著
(
し
)
るし
機縁:(友なる画家の画稿に題す)
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
優しさ
著
(
し
)
るきいたましき
逸見猶吉詩集
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
深雪
(
みゆき
)
降り、木枯荒れて、
著
(
し
)
るくなりぬ
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
河淀
(
かはよど
)
の近きは
著
(
し
)
るし。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“著”の意味
《名詞》
(チョ)書物を書くこと。また、その書物。
(チョ)明らかなこと。
(出典:Wiktionary)
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“著”を含む語句
著名
執著
頓著
落著
顕著
無頓著
愛著
著書
撞著
著作
貪著
著物
著者
著述
瞞著
著手
逢著
巾著
新著聞集
下著
...