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はなむこ
ふりがな文庫
“
花婿
(
はなむこ
)” の例文
もう真夜中をすぎていました。母親たちは
花婿
(
はなむこ
)
と
花嫁
(
はなよめ
)
にキスをしました。わたしは、花婿花嫁がふたりだけになったのを見ました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、
花婿
(
はなむこ
)
として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。
走れメロス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その人影が頭をあげたとき、一すじの月光がその顔に差しこんだ。なんということだろう。彼女が見たのは幽霊
花婿
(
はなむこ
)
だった。
幽霊花婿:ある旅人の話
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
「一ヶ月ばかりのうちに私は
花婿
(
はなむこ
)
になる積りです。」と、ロチスター氏は續けた。「そしてその間に私があなたの仕事も落着場所も探してあげませう。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しなくっちゃなるまいね。……ところで、もうここはいいから、帰って
花婿
(
はなむこ
)
の
支度
(
したく
)
をしてくれ
給
(
たま
)
え。
明日
(
あす
)
の朝は、写真屋を忘れない様にね。判は四つ切りだよ
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
可哀そうに、その娘は、すぐあくる日にもおれが行って、結婚の申しこみをするものと思っていたのさ、なにしろ、おれは
花婿
(
はなむこ
)
としての値打ちを認められていたんだからなあ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
連日の心労に
憔悴
(
しょうすい
)
し切った私が、
花婿
(
はなむこ
)
らしい紋服を着用して、いかめしく金屏風を立てめぐらした広間へ案内された時、どれほど私は
今日
(
こんにち
)
の私を恥しく思ったでございましょう。
疑惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二人並んで
盃
(
さかずき
)
をする時に、
花婿
(
はなむこ
)
の風采があまり
爺々
(
じじいじじい
)
して見えるのでは、雪子が
可哀
(
かわい
)
そうでもあるし、折角世話をした自分達にしても、列席の親類達に対して鼻を高くすることが出来ない。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それだのに、そんな不釣合な結婚でもすると、非難攻撃が、大変だからね。それで、
俺
(
わし
)
が
花婿
(
はなむこ
)
になることは思い
止
(
とど
)
まったよ。
倅
(
せがれ
)
の嫁にするのだ。倅の嫁にね。あれとなら、年
丈
(
だけ
)
は似合っているからね。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
花婿
(
はなむこ
)
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
左側にはハツカネズミの
紳士
(
しんし
)
たちが立ちならんでいて、前足でひげをなでていました。部屋のまんなかに、
花嫁
(
はなよめ
)
、
花婿
(
はなむこ
)
の姿が見えました。
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それはかねて決められていた男爵の娘の
花婿
(
はなむこ
)
をむかえることについてだった。
幽霊花婿:ある旅人の話
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
太鼓
(
たいこ
)
や
袋笛
(
ふくろぶえ
)
が鳴りわたりました。女たちは歌いました。そしてラクダのまわりには、喜びの
砲声
(
ほうせい
)
が鳴りひびきました。
花婿
(
はなむこ
)
はいちばんたくさん、いちばん強く鉄砲を打ちました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
海の
花婿
(
はなむこ
)
は死にました。その城とその都市とは、いまや
御陵
(
みささぎ
)
となっているのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
どこの
祭壇
(
さいだん
)
でも、りっぱな銀のランプに、よいかおりのする油が燃やされました。牧師さんたちが
香炉
(
こうろ
)
をふりました。花嫁と
花婿
(
はなむこ
)
はたがいに手をとりあって、
僧正
(
そうじょう
)
さまの祝福をうけました。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
婿
常用漢字
中学
部首:⼥
12画
“花”で始まる語句
花
花瓶
花魁
花弁
花片
花園
花崗岩
花簪
花崗石
花車