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舞妓
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まひこ
ふりがな文庫
“
舞妓
(
まひこ
)” の例文
少し気味が悪くなつたから、その
方
(
はう
)
の相手を
小林
(
こばやし
)
君に一任して、隣にゐた
舞妓
(
まひこ
)
の方を向くと、これはおとなしく、
椿餅
(
つばきもち
)
を食べてゐる。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「なに、先生々々と拝み倒す日には何でもあらへん、一体
画家
(
ゑかき
)
さんたら、みんな『先生』と『
舞妓
(
まひこ
)
はん』が大好きやさかいにな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
俺が初めて愛子の長い髪を撫でたときは、まだ十八の
舞妓
(
まひこ
)
であつた。俺があれの脂粉の香をいつくしみ初めて、一切の淫蕩を捨て去つてから二十年になる。
畜生道
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
其方も見つらん、
去
(
さん
)
ぬる春の花見の宴に、一門の面目と
稱
(
たゝ
)
へられて、
舞妓
(
まひこ
)
、
白拍子
(
しらびやうし
)
にも比すべからん
己
(
おの
)
が
優技
(
わざ
)
をば、さも誇り顏に見えしは、親の身の中々に
恥
(
はづ
)
かしかりし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
舞妓
(
まひこ
)
の顔がをりをりに
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
舞妓
(
まひこ
)
は風を引いてゐたと見えて、下を向くやうな所へ来ると、必ず
恰好
(
かつかう
)
の
好
(
い
)
い鼻の奥で、
春泥
(
しゆんでい
)
を踏むやうな音がかすかにした。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鹿子木氏はぶつ/\
呟
(
つぶや
)
きながら
川
(
かは
)
つ
端
(
ばた
)
を下つて来ると、
漸
(
やつ
)
と二三本
舞妓
(
まひこ
)
のやうな恰好をしたのが見つかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
仏人
(
ふつじん
)
は一歩先へ出たのだ。日本画家が写実にこだはるのは、一歩横へ出ようとするのだ。自分は
速水御舟
(
はやみぎよしう
)
氏の
舞妓
(
まひこ
)
の
画
(
ゑ
)
なぞに対すると、
如何
(
いか
)
にも日本画に気の毒な気がする。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
尖つた三角型の洒落た石で、
舞妓
(
まひこ
)
の振袖にも包まれさうな小さな
石碑
(
しるし
)
である。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それから小林君が、
舞妓
(
まひこ
)
に
踊
(
をどり
)
を所望した。おまつさんは、座敷が狭いから、
唐紙
(
からかみ
)
を
明
(
あ
)
けて、次の
間
(
ま
)
で踊ると
好
(
い
)
いと云ふ。そこで
椿餅
(
つばきもち
)
を食べてゐた舞妓が、
素直
(
すなほ
)
に次の間へ行つて、京の四季を踊つた。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“舞妓”の意味
《名詞》
舞をする女性。
(まいこ)京都の五花街において、芸妓の見習い修行段階の者で、舞踊・御囃子などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする少女。
(出典:Wiktionary)
“舞妓”の解説
舞妓(まいこ)は、京都の五花街(上七軒・先斗町・宮川町・祇園甲部・祇園東)において、舞踊・御囃子などの芸で宴席に興(きょう)を添えることを仕事とする少女のこと。芸妓の見習い修行段階の者をいう。
(出典:Wikipedia)
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“舞”で始まる語句
舞
舞台
舞踏
舞踏会
舞踊
舞扇
舞下
舞上
舞殿
舞臺