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舗道
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ほどう
ふりがな文庫
“
舗道
(
ほどう
)” の例文
電柱がたおれ、電線が低く
舗道
(
ほどう
)
を
這
(
は
)
っていた。灰を吹き散らしたような雨が、そこにも落ちていた。廃墟の果てるところに海があった。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
で、
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
ってその
門
(
もん
)
をくぐって
行
(
ゆ
)
きましたが、
門内
(
もんない
)
は
見事
(
みごと
)
な
石畳
(
いしだた
)
みの
舗道
(
ほどう
)
になって
居
(
お
)
り、あたりに
塵
(
ちり
)
一
(
ひと
)
つ
落
(
お
)
ちて
居
(
お
)
りませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
四五分経つと、いい
舗道
(
ほどう
)
へ出たと見えて、自動車隊は速力をグンとあげた。見る見る自動車の姿は小さくなってゆく。
地中魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
左手へ曲ったそこに、いよいよ
御影石
(
みかげいし
)
の
舗道
(
ほどう
)
が見えて……、もう歩いているのももどかしく、私は走り出しました。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
そうして二人の立っている
舗道
(
ほどう
)
を避けるように、わざと反対の方向へ歩き出した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「おれの足はきょうも透谷の住んでいる家の前の
舗道
(
ほどう
)
を踏んできたのだ。」
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
銀座の
舗道
(
ほどう
)
から、足を踏みはずしてタッタ百メートルばかり行くと、そこに
吃驚
(
びっくり
)
するほどの
見窄
(
みすぼ
)
らしい門があった。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
水が小石にあたるような、遠いところで雨が降るような、不思議に耳慣れたおとがする。
舗道
(
ほどう
)
の人の足をくぐりぬけて、銀杏の葉が風に吹かれて走るのである。
風宴
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
口のところへ持っていくと、ぷーんと
黴
(
かび
)
くさい
臭
(
にお
)
いがしたので、
舗道
(
ほどう
)
のうえへ叩きつけた。そのほかには、油に汚れたよれよれのハンカチーフが出てきただけであった。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それからは、やけに
速足
(
はやあし
)
になって、監獄通りの
舗道
(
ほどう
)
を、百ヤードほども、息せききって歩いていったが、そこで、なんと思ったか、急に足を
停
(
と
)
め、くるりと後をふりかえった。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
たとえば銀座の
舗道
(
ほどう
)
の上に立って、一時間のうちに自分の前をすぎるギンブラ連中の服装を記録し、こいつを分類してギンブラ人種の性質を
摘出
(
てきしゅつ
)
し大胆な結論を下すことにある。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして爆撃に震う
舗道
(
ほどう
)
のうえを全速力でもって、リバプールの町の方へ飛ばしていった。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ロンドン市民は、寝もやらず、ついに
暁
(
あかつき
)
を
舗道
(
ほどう
)
の上でむかえた者もすくなくなかった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこから中へはいりこむと、もちろんそれはトンネルのようになっているんだが、
斜
(
なな
)
めに掘ってある。左右は階段になっているが、まん中はよく
滑
(
すべ
)
るように、
磨
(
みが
)
いた岩石の
舗道
(
ほどう
)
になっている。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
消防自動車は、ヨロヨロよろめきながら、燃えあがる建物めがけて、
驀進
(
ばくしん
)
していった。二人の消防手は、いつの間にか、
舗道
(
ほどう
)
の消火栓の前で、力をあわせて、重い
鉄蓋
(
てつぶた
)
をあけようと試みていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ポーデル博士と共に白い道路から、動かない
舗道
(
ほどう
)
の上へとび移った。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と叫ぶと、
酔漢
(
すいかん
)
は
舗道
(
ほどう
)
の上に、長くのめった。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“舗道”の意味
《名詞》
舗 道(ほどう)
舗装された道路。
(出典:Wiktionary)
舗
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“舗”で始まる語句
舗石
舗
舗石道
舗子
舗床
舗板
舗装
舗装道路