練習れんしゅう)” の例文
天才てんさいならばべつとして、まなぶには、うたうのも、らすのも、基礎きそとなる調子ちょうしからまなんで、練習れんしゅうが、たいへんなのだ。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
キャプテンの喜多きたは、いつものとおりに、打撃だげき練習れんしゅうをはじめるものと思って、バットを取りにいった。別府べっぷさんは、喜多きたからバットを受け取ると
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
きみたちは、ただまっすぐに歩こうとばかりしてるからだめだ。自分のくせを知って、練習れんしゅうしなくちゃいけないよ」
風ばか (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
四月八日 水、今日は実習じっしゅうはなくて学校の行進歌こうしんか練習れんしゅうをした。僕らが歌って一年生がまねをするのだ。けれどもぼくは何だかしつけられるようであの行進歌こうしんかはきらいだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かつて、かれがまだ鞍馬くらま山奥やまおくにいたころは、朝ごとまきをとりに僧正谷そうじょうがたにをでて、森林のこずえをながめては、丈余じょうよの大木へとびかかって、れたる枝をはらい落とした——その練習れんしゅうによるのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだ、しょうちゃんは、いつも徒競走ときょうそうでは、一ばんだから、練習れんしゅうして、マラソン選手せんしゅになるといいよ。」と、武夫たけおをたたいて、正吉しょうきちおもいつきに賛成さんせいしました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
郡内ぐんない少年野球選手権大会せんしゅけんたいかいの日どりは、さしせまっていた。だから、星野ほしのたちのチームは、自分の地区ちくからの出場権しゅつじょうけんをかくとくした試合しあいのあくる日も、練習れんしゅうを休まなかった。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
そこでみんなは、マサちゃんにおそわって、まっすぐに歩く練習れんしゅうをしました。
風ばか (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
某幼稚園ぼうようちえんでは、こんど陸軍病院りくぐんびょういん傷痍軍人しょういぐんじんたちをおみまいにいくことになりましたので、このあいだからおさな生徒せいとらは、うたのけいこや、バイオリンの練習れんしゅう余念よねんがなかったのです。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみたちは、これにもこころよく賛成さんせいしてくれた。それで、ぼくも気持ちよくきみたちと練習れんしゅうを続けてきたのだ。おかげで、ぼくらのチームも、かなり力がついてきたと思っている。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
光吉こうきちは午前中は拝賀式はいがしきのあいさつの下書きをつくったり、それをあんしょうして、うまく話をする練習れんしゅうにむちゅうだった。そして母が病院びょういんのそうじをすまして帰ってくると、のぼりをかつぎにでかけた。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)