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素首
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そっくび
ふりがな文庫
“
素首
(
そっくび
)” の例文
明日は、この穴の中へ、自分の
素首
(
そっくび
)
が斬り落されて、文字通り身首ところを異にする運命をまざまざと見せつけられながら、米友は何も言わない。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これ此の通り廿五両をやろうと思っている処、一本よこせと云われちゃア、どうせ
細
(
ほそ
)
った首だから、
素首
(
そっくび
)
が飛んでも一文もやれねえ、それにお前よく聞きねえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
針ほども心に面白き所あらば命さえ
呉
(
くれ
)
てやる珠運も、何の操なきおのれに未練残すべき、
其
(
その
)
生白
(
なましら
)
けたる
素首
(
そっくび
)
見
(
みる
)
も
穢
(
けがら
)
わしと身動きあらく
後向
(
うしろむき
)
になれば、よゝと泣声して
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
昨夜、公園のベンチの上で、妾たちの唇と唇とが触れあったとき、妾はすぐその場で断頭台へつれて行かれて、二十秒以内に
素首
(
そっくび
)
にぎらぎら光る斧をあてがわれてもいいと思ったわ。
オパール色の手紙:――ある女の日記――
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
「ならん、たわけめ、
素首
(
そっくび
)
を打ち落とす
奴
(
やつ
)
だが、薬を取りかえしたことだし、それに、昨日立てかえた金をかえせば、
生命
(
いのち
)
だけは助けてやるが、其のかわり
汝
(
てめえ
)
の指を、一本一本折るからそう思え」
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
いんや
帰
(
けえ
)
らねえッたら
帰
(
けえ
)
られねえや、どうせ細った
素首
(
そっくび
)
だから三尺
高
(
たけ
)
い処へ
板付
(
いたつき
)
になって、小塚原か鈴ヶ森へ
曝
(
さら
)
された時に、あゝ
好
(
い
)
い気味だと云って笑って下せえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うせ此の世にゃア望みは
無
(
ね
)
え、
旨
(
うめ
)
えものでも
沢山
(
たんと
)
喰
(
くら
)
って、面白い思いをして太く短かく
生涯
(
しょうげえ
)
を楽に暮して、縛られゝば百年目、此の粗末な
素首
(
そっくび
)
を飛ばして
帳消
(
ちょうけし
)
をして貰うばかり
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
改心しても
最
(
も
)
う身動きも出来ん程悪事をして、
何
(
ど
)
の道お
上
(
かみ
)
の手に掛って
素首
(
そっくび
)
を
刎
(
はね
)
られる身の上、よしんば大夫が今坊主になっても、粥河圖書が在俗の時分是々の悪事があるといえば
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「全くとって悪事に共に荷担すれば
素首
(
そっくび
)
の飛ぶ仕事じゃアねえか」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破