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素人屋
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しろうとや
ふりがな文庫
“
素人屋
(
しろうとや
)” の例文
私の下宿は
素人屋
(
しろうとや
)
だった。母親一人、息子一人の家庭で、息子は市役所へ出ていた。それに嫁を貰うまで私を置いてくれる。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
浮んで来るとともに、今晩先輩に相談した、女と
素人屋
(
しろうとや
)
の二階を借りて同棲しようとしていることが思われて来た。
蟇の血
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
素人屋
(
しろうとや
)
によくある例で、我々も食事の時は一同茶の間に出て、食卓を囲んで食ふことになつてゐたが、内儀はその時も成るべく娘には用をさせなかつた。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
俸給が
豊
(
ゆた
)
かでなくって、やむをえず
素人屋
(
しろうとや
)
に下宿するくらいの人だからという考えが、それで前かたから奥さんの頭のどこかにはいっていたのでしょう。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのうちに
夜
(
よ
)
がほのぼのと
明
(
あ
)
けると、
哀
(
あわ
)
れな
小判売
(
こばんう
)
りの
子供
(
こども
)
は、ある
大
(
おお
)
きな
素人屋
(
しろうとや
)
の
軒
(
のき
)
の
下
(
した
)
で
疲
(
つか
)
れて
眠
(
ねむ
)
っていました。
雪
(
ゆき
)
が
体
(
からだ
)
にも
頭
(
あたま
)
にも
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
吹
(
ふ
)
きつけていました。
金銀小判
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
斎藤は、一年ばかり前から、山の手のある淋しい
屋敷町
(
やしきまち
)
の
素人屋
(
しろうとや
)
に部屋を借りていた。
心理試験
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
出して置くのさ。
方
(
かた
)
なんて書いたんじゃ信用がつかない。番地丈けにして置けば、堂々たる構えだと思って貰える。僕のを見給え。これで矢っ張り
素人屋
(
しろうとや
)
だけれど、然うは見えまい
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
静かな
素人屋
(
しろうとや
)
に一人で下宿しているのは、かえって
家
(
うち
)
を持つ面倒がなくって結構だろうと考え出したのです。それからその駄菓子屋の店に腰を掛けて、上さんに詳しい事を教えてもらいました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
女は日本橋
檜物町
(
ひものちょう
)
の
素人屋
(
しろうとや
)
の二階を借りて
棲
(
す
)
んでいる
金貸
(
かねかし
)
をしている者の
女
(
むすめ
)
で、神田の実業学校へ通うていた。女はそれ以来金曜日とか土曜日とかのちょっとした時間を利用して遊びに来はじめた。
水郷異聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“素人”で始まる語句
素人
素人目
素人家
素人眼
素人下宿
素人細工
素人考
素人衆
素人流
素人相撲