“しろうとや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素人屋72.7%
素人家27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素人屋しろうとやによくある例で、我々も食事の時は一同茶の間に出て、食卓を囲んで食ふことになつてゐたが、内儀はその時も成るべく娘には用をさせなかつた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
俸給がゆたかでなくって、やむをえず素人屋しろうとやに下宿するくらいの人だからという考えが、それで前かたから奥さんの頭のどこかにはいっていたのでしょう。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
せっかく営んだ田端の愛の巣にもすでに破綻はたんが来て、それ以来彼女は寛永寺橋に近い桜木町のある素人家しろうとやの二階に移り住んでいるのだったが、その間庸三との連絡を取り
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
後で庸三はそんな気がして、加世子と話したのであったが、そのころ葉子はすでに良人おっとや子供と別れ田端の家を引き払って、牛込うしごめ素人家しろうとやの二階に間借りすることになっていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)