米山よねやま)” の例文
それを米山よねやまの薬師如来に上げると言っていたのも、同じくまた山から農作の神を迎え申す意味であったろうかと思う。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
右方は米山よねやま彌彦山やひこさん、これもその頂は雲に隠れて、山裾さんきょを海中に伸している。愉快愉快。かかる壮大なる景がまたとあろうか。山をじ、峠を越えてここに十有余日。
我国わがくに頸城郡くびきこほり米山よねやまふもと医王山いわうさん米山寺べいさんじは和同年中の創草さう/\なり。山のいたゞきに薬師堂あり、山中女人をきんず。此米山の腰を米山たふげとて越後北海の駅路えきろなり、此ほとり古跡こせき多し。
日はまだ米山よねやま背後うしろに隠れていて、紺青こんじょうのような海の上には薄いもやがかかっている。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
米山よねやま萃螺すゐらが見えた。晴れた日には、遠く佐渡の島影をもゆびさす事が出来た。そしてそこの高原には、桔梗、われもこう、刈萱かるかや、松虫草などがさながら毛氈をいたやうに美しく乱れ開いた。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
ヨイサといふに麓より見上げて胸を衝くばかりの鳥居峠など上らんに右の手の竹杖に岩角を突き斯く唄はゞ其のつかれを忘るゝ事もあるべし我輩越後に赴きしとき米山よねやまを越えて後に新潟にて米山節を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
米山よねやまさまへ
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
我国わがくに頸城郡くびきこほり米山よねやまふもと医王山いわうさん米山寺べいさんじは和同年中の創草さう/\なり。山のいたゞきに薬師堂あり、山中女人をきんず。此米山の腰を米山たふげとて越後北海の駅路えきろなり、此ほとり古跡こせき多し。
たとえば越後の米山よねやまの神なども、現在は薬師様として祭られているが、たしか十二月の八日に立って出雲へ薬の調合に行き、四月八日にはお帰りになるといって、その日が参拝の日であった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
米山よねやまさまよ
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
先年其古跡をたづねんとてしも越後にあそびし時、新道しんだう村のをさ飯塚知義いひつかともよしはなしに、一年ひとゝせ夏の頃あまこひために村の者どもをしたが米山よねやまへのぼりしに、薬師やくしへ参詣の人山こもりするために御鉢おはちといふ所に小屋二ツあり
米山よねやまさまよ
極楽とんぼ (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
先年其古跡をたづねんとてしも越後にあそびし時、新道しんだう村のをさ飯塚知義いひつかともよしはなしに、一年ひとゝせ夏の頃あまこひために村の者どもをしたが米山よねやまへのぼりしに、薬師やくしへ参詣の人山こもりするために御鉢おはちといふ所に小屋二ツあり