簡易かんい)” の例文
つたはる攝養法せつやうはふ種々しゆ/″\ありといへども、實驗じつけんれば、もつと簡易かんいにしてもつと巧驗こうけんあるものは冷水浴れいすゐよくにあらざるし。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
しか自分じぶんからがすでたいしたのぞみいだいてわけでもないので、簡易かんいけられると、此方こつちからたのやうにしても、もらはなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
栽培はいたって簡易かんいつその草もじょうぶであるから、一度えておくと毎年その時季じきには花がながめられる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
水に強いと云うかつらわたり二尺余のりぬき、鉄板てっぱんそこき、其上に踏板ふみいたを渡したもので、こんな簡易かんい贅沢ぜいたくな風呂には、北海道でなければ滅多めったに入られぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)