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ひっし
ふりがな文庫
“
筆紙
(
ひっし
)” の例文
それに火をつけて吸いはじめたが、それは
筆紙
(
ひっし
)
に
尽
(
つく
)
されぬほど
美味
(
うま
)
かった。凍りついていた元気が
俄
(
にわ
)
かに
融
(
と
)
けて全身をまわりだした感じだ。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
開
(
あ
)
け
放
(
はな
)
った
障子
(
しょうじ
)
の
隙間
(
すきま
)
からはお
庭
(
にわ
)
もよく
見
(
み
)
えましたが、それが
又
(
また
)
手数
(
てかず
)
の
込
(
こ
)
んだ
大
(
たい
)
そう
立派
(
りっぱ
)
な
庭園
(
ていえん
)
で、
樹草
(
じゅそう
)
泉石
(
せんせき
)
のえも
言
(
い
)
われぬ
配合
(
はいごう
)
は、とても
筆紙
(
ひっし
)
につくせませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その境遇の悲惨なるなかなか
筆紙
(
ひっし
)
の尽し得る所にあらざりしかど、富豪の家に人となりし彼の、別に苦情を訴うることもなく、むしろ清貧に安んじたりし有様は、
妾
(
しょう
)
をして
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
そのまま抽斗の中に
死蔵
(
しぞう
)
されて、さぞかしその時になったら、娘や婿や、また恐らくは、自から彼の親類と称している例の大尉などの
筆紙
(
ひっし
)
につくし
難
(
がた
)
いほどの喜びとなる運命だろう。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
止
(
や
)
むを得ず妾を畜うの場合に至りしは無理もなきことにして、またこれ一国の一主義として
恕
(
じょ
)
すべきに似たれども、天下後世これより生ずる所の弊害は、実に
筆紙
(
ひっし
)
にも尽し難きものあり。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
何
(
なに
)
かの
場合
(
ばあい
)
に
神々
(
かみがみ
)
がはげしい
御力
(
おちから
)
を
発揮
(
はっき
)
される
場合
(
ばあい
)
には
荘厳
(
そうごん
)
と
言
(
い
)
おうか、
雄大
(
ゆうだい
)
と
申
(
もう
)
そうか、とても
筆紙
(
ひっし
)
に
尽
(
つく
)
されぬ、あの
怖
(
おそ
)
ろしい
竜姿
(
りゅうし
)
をお
現
(
あら
)
わしになられます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それから十五分ほどたって、四隻がてんでに
舷側
(
げんそく
)
から火をふきながら、仲よく揃って、ぶくぶくと
波間
(
なみま
)
に沈み去ったその
壮観
(
そうかん
)
たるや、とても私の
筆紙
(
ひっし
)
に
尽
(
つく
)
し得るものではなかった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“筆紙”の意味
《名詞》
筆 紙(ひっし)
筆と紙。
文章で表現すること。
(出典:Wiktionary)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“筆紙”で始まる語句
筆紙墨
筆紙商