竝立へいりつ)” の例文
新字:並立
一段はほぼ五十センチほどの厚さがあり、段と段のあいだは隙間になって、枯れた古いあしの幹が支柱のように竝立へいりつしている。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
頂上ちようじようからえず蒸氣じようき火山灰かざんばひによつてぐにそれがヴェスヴィオなることがづかれるが、それと同時どうじ今一いまひと左方さほう竝立へいりつしてえるとがつたやま見落みおとしてはならぬ。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
今や時勢一ぺんして舊規きうき墨守ぼくしゆす可らず、宜しく政けんを王室に還し、以て萬國竝立へいりつ基礎きそを建つべし。其れ則ち當今の急務きふむにして、而て容堂の至願しぐわんなり。ばく下のけんなる、必之をさつするあらんと。
一段はほぼ五十センチほどの厚さがあり、段と段のあいだは隙間すきまになって、枯れた古いあしの幹が支柱のように竝立へいりつしている。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
この火山島かざんとう直徑ちよつけいわづか三粁さんきろめーとる小圓錐しようえんすいであつて、その北側きたがは人口じんこう二千五百にせんごひやくまちがあり、北西ほくせい八合目はちごうめ噴火口ふんかこうがある。火孔かこう三箇さんこ竝立へいりつして鎔岩ようがんたゝへ、數分間すうふんかんおきにこればしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)