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眞實
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ほん
ふりがな文庫
“
眞實
(
ほん
)” の例文
新字:
真実
それとも親故かと眞に成つて聞かれるにお力かなしく成りて私だとて人間でござんすほどに少しは心にしみる事もありまする、親は早くになくなつて今は
眞實
(
ほん
)
の手と足ばかり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それとも
親故
(
おやゆゑ
)
かと
眞
(
しん
)
に
成
(
な
)
つて
聞
(
き
)
かれるにお
力
(
りき
)
かなしく
成
(
な
)
りて、
私
(
わたし
)
だとて
人間
(
にんげん
)
でござんすほどに
少
(
すこ
)
しは
心
(
こゝろ
)
にしみる
事
(
こと
)
もありまする、
親
(
おや
)
は
早
(
はや
)
くになくなつて
今
(
いま
)
は
眞實
(
ほん
)
の
手
(
て
)
と
足
(
あし
)
ばかり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
何
(
なに
)
ぞにつけて
戀
(
こひ
)
しければ
子
(
こ
)
の
身
(
み
)
では
如何
(
いか
)
ばかり
心
(
こゝろ
)
ぼそくも
悲
(
かな
)
しくも
有
(
あ
)
らうなれど
及
(
およ
)
ばずながら
私
(
わた
)
しは
力
(
ちから
)
になる
心
(
こゝろ
)
姉
(
あね
)
と
思
(
おも
)
ふてよと
頼
(
たの
)
むは
可笑
(
をか
)
しけれど
歳上
(
としうへ
)
なれば
其約束
(
そのやくそく
)
ぞ
何時
(
いつ
)
も/\
云
(
い
)
ふことながら
私
(
わた
)
しは
眞實
(
ほん
)
の
同胞
(
はらから
)
と
思
(
おも
)
ひますと
慰
(
なぐさ
)
められて
嬉
(
うれ
)
しげに
御縁
(
ごえん
)
あればこそ
親
(
おや
)
どもばかりか
私
(
わた
)
しまでめぐり
廻
(
めぐ
)
つて
又
(
また
)
の
御恩
(
ごをん
)
海
(
うみ
)
とも
山
(
やま
)
とも
口
(
くち
)
には
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞
部首:⽬
10画
實
部首:⼧
14画
“眞實”で始まる語句
眞實味
眞實男
眞實者