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直伝
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じきでん
ふりがな文庫
“
直伝
(
じきでん
)” の例文
旧字:
直傳
茂太郎がいよいよ
独擅
(
どくせん
)
を発揮し、独擅といっても、元はといえば、内容節調みな白雲先生の
直伝
(
じきでん
)
によるところのものに相違ないが——
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
豪
(
えら
)
いのは、旅の
修行者
(
しゅぎょうじゃ
)
の
直伝
(
じきでん
)
とあって、『
姑蘇啄麻耶啄
(
こそたくまやたく
)
』と
呪
(
じゅ
)
して
疣黒子
(
いぼほくろ
)
を抜くという、使いがらもって来いの人物。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もし道元の真理が純粋に
直伝
(
じきでん
)
さるべきものであるならば、何ゆえに彼はその多量な説教の書を書き残したか。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
ところで、ボル派のアナ攻撃は、プレカアノフなんかからの
直伝
(
じきでん
)
のその理窟などより、理窟もクソもない頭からの
罵倒
(
ばとう
)
が、実は俺たちをもっとも怒らせていたのだ。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
早くも
胡散
(
うさん
)
な奴と知ったゆえ、二度目に駕籠脇へ近よろうとした前、
篠崎竹雲斎
(
しのぎきちくうんさい
)
先生
(
せんせい
)
お
直伝
(
じきでん
)
の兵法をちょっと小出しに致して、ぴたり駕籠の天井に吸いついていたのじゃよ
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
ただいまお目にかけましたるは、藤田西湖
直伝
(
じきでん
)
、繩抜けの妙術にござりまする。これごろうじませ、抜けましたるベルトは、この通り、ちゃんと元の形をたもっておりまする。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そうしてまた、工事に関係する技術者がわが国特有の気象に関する深い知識を欠き、通り一ぺんの西洋
直伝
(
じきでん
)
の風圧計算のみをたよりにしたためもあるのではないかと想像される。
天災と国防
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
西洋の狸から
直伝
(
じきでん
)
に輸入致した術を催眠法とか
唱
(
とな
)
え、これを応用する連中を先生などと
崇
(
あが
)
めるのは全く西洋心酔の結果で拙などはひそかに
慨嘆
(
がいたん
)
の
至
(
いたり
)
に
堪
(
た
)
えんくらいのものでげす。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「これは神さまの
直伝
(
じきでん
)
だ」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
がんりき
直伝
(
じきでん
)
の胆吹留守師団の物語を語って、一揆解消の青嵐居士の手柄話にまで及んだ後に、余談として、実は本談以上の興味ある会話に膝を進ませました。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
が、それは、打坐が仏祖自身の修行法であり、またその
直伝
(
じきでん
)
の道だからである。かくて「仏祖の模倣」は彼の修行法の根柢に横たわっている。戒律を守るのも仏祖の家風だからである。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
慷堂
直伝
(
じきでん
)
の大喝一声で俺は看守を睨みつけた。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
天竺
(
てんじく
)
、即ち
印度
(
インド
)
では
霊鷲山
(
りょうじゅせん
)
の
乾
(
いぬい
)
の
方
(
かた
)
にあり、支那では天台山の乾の方、日本ではこの比叡山の乾、即ち当山、大原来迎院を即ち魚山というのです、慈覚大師
直伝
(
じきでん
)
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一方、俗人の方においては中村市右衛門尚政という者が、これが宝蔵院覚禅房
直伝
(
じきでん
)
じゃ。いま天下に行われる当流の槍は、この中村の流れを汲むが多いということである
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
艾
(
もぐさ
)
に事は欠かない、お望みなら、それをひとつお雪ちゃん、あなたにこの場で据えて進ぜましょう——
利
(
き
)
きますぜ、道庵が師匠からの
直伝
(
じきでん
)
の秘法なんですから、効き目はてきめんでげす。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
自分もそこでお松
直伝
(
じきでん
)
の教育をはじめることになりました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“直”で始まる語句
直
直接
直々
直衣
直様
直垂
直截
直参
直義
直段