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益
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やう
ふりがな文庫
“
益
(
やう
)” の例文
絳雪『故の土移しがたし、君に告げまつらむも
益
(
やう
)
なし。君が妻だにみこころのままならざりき。さるをわれは友なるをや。』
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
さればこそいにしへの
賢
(
かしこ
)
き人は、もとめて
益
(
やう
)
あればもとめ、益なくばもとめず、
己
(
おの
)
がこのむまにまに世を山林にのがれて、しづかに一生を終る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
益
(
やう
)
も無き
流竄
(
るざん
)
の日に白鳥はたゞ侮蔑の
衣
(
きぬ
)
を
纏
(
まと
)
ふ。
白鳥
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
今は身の仇、
益
(
やう
)
も無き二つの
櫂
(
かい
)
と曳きぬらむ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
君が今日家の子を
賞
(
しやう
)
じ給ふに
感
(
め
)
でて、翁が思ふ
三四
こころばへをもかたり
和
(
なぐさ
)
まんとて、
仮
(
かり
)
に
化
(
かたち
)
を
見
(
あら
)
はし侍るが、十にひとつも
益
(
やう
)
なき
閑談
(
むだごと
)
ながら、
三五
いはざるは腹みつれば
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
益
(
やう
)
無
(
な
)
き
勇
(
ゆう
)
の
逸氣
(
はやりぎ
)
は、たゞいち早く悔いぬらむ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
爭はざりき、爭ふも
益
(
やう
)
なき世や
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
永く
居
(
を
)
りて
益
(
やう
)
なきを思ひて、賢弟が菊花の
約
(
ちぎり
)
ある事をかたりて去らんとすれば、経久
怨
(
うら
)
める色ありて、丹治に
令
(
れい
)
し、吾を
九九
大城
(
おほぎ
)
の外にはなたずして、
遂
(
つひ
)
にけふにいたらしむ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“益”の意味
《名詞》
人や世の中の役に立つこと。ためになること。
利益。もうけ。
(出典:Wiktionary)
益
常用漢字
小5
部首:⽫
10画
“益”を含む語句
利益
無益
益々
益〻
益田
滝川一益
有益
益益
無益物
益城
益良夫
平等利益
利益配当
御利益
裨益
一益
貝原益軒
益子
益州
益満
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