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百兩
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ひやくりやう
(
百兩をほどけば
人をしさらせる)
古川柳に
對して
些と
恥かしいが(
特等といへば
番頭座をしさり。)は
如何?
串戲ぢやあない。が、
事實である。
羽二重の
小袖羽織に
茶宇の
袴、それはまだ
驚くに
足りないとして、
細身の
大小は、
拵へだけに四
百兩からもかけたのを
帶してゐた。
鐺に
嵌めた
分の
厚い
黄金が
燦然として、
冬の
日に
輝いた。
何と!
處で
其の
少年は、
人參百兩を
買はうと
云ふ。