発展はってん)” の例文
旧字:發展
けれどもそれはまったく、作者に未知みちえざる驚異きょういあたいする世界自身じしん発展はってんであって、けっして畸形きけいねあげられた煤色すすいろのユートピアではない。
私が芸術家になりたいと思った気持ちをいくらか発展はってんさせようとしているもあり、またコンニャクのようにのらりくらりとした気持ちを多量に分担しているもある。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
思想しそう人間にんげん成熟せいじゅくたっして、その思想しそう発展はってんされるときになると、その人間にんげん自然しぜん自分じぶんがもうすでにこの輪索わなかかっているのがれるみちくなっているのをかんじます。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それからひと月ばかり花前の新傾向しんけいこうはさしたる発展はってんもなく秋もようやくすずしくなった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
戦争せんそうのためやけたあとにも、あたらしいバラックができ、いつしかむかしのようなにぎやかさをとりかえし、このさき発展はってんをにおわせて、なんとなく、わかわかしい希望きぼうかんずるのでありました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)