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痛
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いたま
ふりがな文庫
“
痛
(
いたま
)” の例文
私は予期していたことに
打
(
ぶ
)
つかったような気がして、
痛
(
いたま
)
しく思い、どうぞ無事でいてくれればよいがと、心に念じていました。
むかでの跫音
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
という言葉の節々、
其
(
その
)
声音
(
こわね
)
、其眼元、其顔色は
実
(
げ
)
に
大
(
おおい
)
なる秘密、
痛
(
いたま
)
しい秘密を包んで
居
(
い
)
るように思われた。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
或
(
あ
)
る夏の
夕方
(
ゆうかた
)
に、雑草の多い古池のほとりで、蛇と蛙の
痛
(
いたま
)
しく噛み合っている
有様
(
ありさま
)
を見て、善悪の判断さえつかない
幼心
(
おさなごころ
)
に、早くも神の慈悲心を疑った……と読んで行く
中
(
うち
)
に
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
小母様、又、前後しますが、今日、三十日の午後十時は、私、とても
痛
(
いたま
)
しい十時だったのです。そのことは又、だからと云って、これを書きつづけるのに、気持が変ったということはありません。
幾度目かの最期
(新字新仮名)
/
久坂葉子
(著)
下に置き小娘に向ひ
斯
(
かく
)
廣
(
ひろ
)
き家に唯一人立ち
働
(
はたら
)
き給ふは昔しの
餘波
(
なごり
)
痛
(
いたま
)
しく思ふなり殊に病人の有る樣子に
見受
(
みうけ
)
しが
其方
(
そなた
)
の父なるか母は
在
(
いま
)
さずや其方名は何んと申す
今宵限
(
こよひかぎ
)
りの宿ながら聞まほしと云ひければ娘は
忽
(
たちま
)
ち
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
乃ち
皺枯
(
しはが
)
れた父の口小言、第一に目にしたものは、何時も
襷
(
たすき
)
を外した事のない母の姿で、無邪気な幼心に、父と云ふものは恐いもの、母と云ふものは
痛
(
いたま
)
しいものだと云ふ考へが
一月一日
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“痛(痛み)”の解説
本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
(出典:Wikipedia)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“痛”を含む語句
痛痒
苦痛
悲痛
頭痛
疼痛
痛所
痛々
心痛
手痛
痛苦
腹痛
痛快
痛事
痛入
痛恨
痛切
歯痛
頭痛膏
痛足
痛心
...